ソケットランプに、金属シリーズが登場
toolboxの人気商品、さまざまな素材でできたソケットが特徴の照明『ソケットランプ』の金属シリーズ。
まるい大振りなボール電球が映える、ソケットと電球がひと続きのシルエットを描いた、電球ありきでデザインされた照明です。コードはお好きな長さにオーダーが可能。
付属電球や形のこだわりは、「ソケットランプ」のコラムでも紹介しています。
Fe、Zn、Cu-ZN、Cu-Sn……素材さまざま
いきなり元素記号でゴメンナサイ。この金属ソケットたちを眺めていたら、かつて覚えた元素記号が頭の中を巡ったのです。
それぞれの素材の特徴を紹介します。
「亜鉛」微かにムラがあるシルバーカラー。
「鉄」渋く黒ずんだ色。一灯だけでも十分な存在感があります。
「鉄サビ」鉄サビ独特の佇まい。古材とも相性が良く、好きな人にはたまらない表情です。
「真鍮」銅と亜鉛の合金。落ち着いたゴールドカラー。マットな質感が品を感じます。
「青銅」銅を主成分に錫を含む合金。青銅といえば10円玉。こちらの方が銅混入率はやや低いですが、10円玉同様に経年劣化による緑青をふきます。
各々に魅力があり、toolboxチームでも「やっぱ無骨な鉄」「いや鉄サビだろう」と良い意味で意見が分かれています。わたしは個人的に青銅が好みです。
瀬戸内の町工場で製造。大量生産品にはない味わい
「真鍮」「青銅」ソケットは広島県福山市にある産廃の町、箕沖町の合金工場で作られています。
「鉄」「真鍮」「青銅」は、型に砂を入れ液体金属を注入成型、脱型し製品ができます。ストレスのかかる部所のバリ取りは施していますが、ソケット下部の外側バリは残してあります。バリを残すことにより、型からもぎたての新鮮さを表現しました。
「亜鉛」は、鉄ソケットをどろどろに溶かした亜鉛の中に浸けてメッキします。ドブンッと浸けるので「どぶづけ」といいます。電気メッキの様に均一ではなく職人の手作業なので、ムラのある仕上がりに。こちらは、福山市の鞆の浦にあるどぶづけ工場で作業されています。
腐食を愛でる
「鉄」「亜鉛」「真鍮」「青銅」これらはいずれも、使うほどに色味が深まっていきます。変化していく時間をじっくり楽しむことができますが、「届いた瞬間から古びた味わいが欲しい」。そう思う方には「鉄サビ」をご用意。
「鉄サビ」は生地に塩水を散布して製作しています。個々により腐食具合が異なりますが、一点物とご理解ください。開発者がひとつひとつ霧吹きで作業して作っているのです。
1灯でも、複数灯でも。素材を取り混ぜても
設置の仕方、組合せ、量感……。それぞれでかなり表情の変わるアイテムです。一灯だけでも雰囲気がありますが、何灯か並べても、複数灯を束ねてシャンデリア風にしても楽しめます。「鉄」と「亜鉛」や、「鉄」と「鉄サビ」を交互に設置したら……想像するだけでかっこよくてしびれます。
この商品に付属している電球は『白熱ボール電球』です。
LEDへの付け替えは『ビンテージLED電球』をおすすめします。
同じシリーズの金属以外のバージョン『ソケットランプ』はこちら。
(担当:noguchi)