鉄が好き
黒皮の鉄のアングル材や丸棒、フラットバーとエキスパンドメタル。このラックを構成している鉄たちです。
一概に「鉄」といっても、用途によって薄く延ばされたり、曲げられたり、穴を空けられたり。現場では半製品の状態で流通しています。
この半製品の状態の鉄たちを加工しすぎることなく、なるべく素材そのままの状態を組み合わせてつくられたのがこのラック。
そのため、工業的といいますか、鉄工場からそのまま出てきてしまったような、そんな無骨な出で立ちです。
加工し過ぎない仕上げ
素材の特性を活かして、フレームは黒皮とよばれる鉄特有の皮膜をそのまま残しています。
材の連結部分は、あえて溶接の痕を残しているのがポイント。
置いた物が直接触れる面材は、エキスパンドメタルと呼ばれる材料で、菱形の穴があけられ透けています。これは重量を軽くするためと、透けることで見た目の軽やかさをつくっています。
ただ、切り出された鉄の面材であるエキスパンドメタルは触ると少し鋭利な部分があります。手を切ってしまうことは無いと思いますが、タオルのように引っかかりそうなものは置かない方がいいかもしれません。
鉄の表情をそのままにするために無塗装でのお届けします。塗装をしないと錆びる可能性はありますが、「そのままの鉄の風合いが好き」という方は、ぜひそのままお使いください。錆が気になる方にはオプションでクリア塗装も用意しています。
やり過ぎることなく、ちょうど良い塩梅(あんばい)で仕上げるには、センスとテクニックが必要です。それを実現してくれるのが、金物職人であるベーブ・ルース アイアンワークスの太田さん。
ひとつひとつ手作業で製作してくれます。
印象の違う2つの形
形状は「角タイプ」と「角丸タイプ」の2タイプ。
シャープなアングル材のエッジが効いている「角タイプ」は、ガレージで道具をガサっと置いたり、出しっぱなしになってしまう靴をドカっと置くように、少し乱暴に使ってもいいかもしれません。見た目が無骨ですから、載せる物も無骨にお願いします。
また、「角タイプ」は、幅90cmと120cmの標準サイズに加え、サイズオーダーも対応可能。設置したい壁の大きさにあわせてバランスをとったり、取り付け用のビスを打ち込むための下地の位置にラックの幅を合わせるということもできます。
Φ12mmの丸棒を曲げた「角丸タイプ」は、棚面のエキスパンドメタルを囲う細い丸棒と滑らかな角のカーブで印象が優しくなります。キッチンやリビング、洗面に玄関など、いろいろな空間に馴染みやすいデザインです。「シングル」と「ダブル」という、棚数が1段と2段のタイプもありますので、置きたい物量に合わせてお選びください。
素材の魅力を最大限生かして、金物職人さんが手作業でつくる『スチールラック』。みなさんも「むき出しの鉄」を空間に取り入れてみてください。
開発パートナー:ベーブ・ルース アイアンワークス