ついにtoolboxの新たな試みとなる『SETUP(セットアップ)』が発売開始となりました。
床材や壁材、設備機器やパーツ、照明。ひとつの部屋をつくるための要素を全てパッケージして提供する「材料のセット販売」と、それらを設置する『SETUPリフォーム』という工事サービスをスタートします。
使う材料は部屋の大きさによって必要数量をあらかじめ算出してあるため、注文方法は至ってシンプル。価格も商品購入ページで必要事項を選択することで、すぐに提示され明瞭なものとなっています。
前回のなぜそんなサービスをはじめるのかというコラムに続き、今回は『SETUP』を通じて、僕たちが提案していきたいことをご紹介します。
セットアップが提供したいのは「暮らし方の選択肢」
『SETUP』で僕たちが提案したいことは、単純に相性の良いアイテムの組み合わせだけではなく「その空間でどんな時間を過ごして暮らすのか」ということです。
例えば「キッチン = 作業効率」と考えるのであれば、収納やシンクの大きさ、設備スペックなど機器の機能性がキッチン選びの大きなポイントになります。
でも振り返ってみると、キッチンでの時間の過ごし方は、人それぞれ違っていることに気づかされます。
料理が趣味でじっくり作ることを楽しみたいと考えている人や、リビングの延長のように使って、ときには晩酌スペースとして使いたいと思っている人もいるでしょう。
そんなふうに機能や性能からだけではなく、その部屋でどんな過ごし方をするのか、僕たちなりのイメージを描きながら『SETUP』の組み合わせをつくっていきました。
では、本日発売となった「キッチンSETUP-01 私の定位置」と、11月・12月に連続で発売となる「SETUP-02」、「SETUP-03」ではどんな暮らしを想定したのか、それぞれご紹介します。
キッチンSETUP-01のテーマは「私の定位置」
バーチ材のシステムキッチンと千鳥模様を思わせるタイル壁が印象的な、SETUP-01のキッチン空間。テーマは「私の定位置」です。
このセットアップには、大きなテーブルと肘掛けがあって長時間座っていられる椅子がよく似合います。
キッチンの前に椅子を動かして、お茶を入れながら本を読んだり、テーブルで野菜の皮むきやちょっとした包丁しごとをしたり。
ダイニングスペースと一体となって、キッチンに自然と長居できてしまうような居心地の良い空間を目指しました。
並べるもので個性を引き出すSETUP-02(11月発売)
上も下もオープンな棚で統一されたキッチン空間は、収納するものによって部屋の印象を大きく変えてくれるつくりになっています。
金属質の調理器具や白い磁器をしまっていけばシャープな見た目になるし、引き出しの代わりに味のある木箱を詰めていけば柔らかい雰囲気に。
棚板や背景の壁の素材が上下で違うから、どっちに何を並べるのかを、時々変えてみるのも楽しそうです。
キッチン空間って、家の象徴にもなるような一番目立つ部分になると思うんです。だからこそ、そこに自分の世界観を存分に凝縮できるセットアップを用意しました。
必要なときに応えてくれるSETUP-03(12月発売)
最後はキッチンよりも、リビングで過ごす時間が長い人をイメージしました。
普段はさっと作れる料理で済ましていたり外食だったりで、料理の時間が生活の中心にあるわけではないけれども、週末には趣味のひとつとして手の込んだ料理を楽しむ。
そんな過ごし方をする人には、コーヒーミルや鉄製のフライパンなど厳選された道具だけが並べられて、リビングのひとかどに、さりげなくも力強くたたずんでいるキッチン空間がよく似合います。
それでいていざ使い始めると、パワフルなコンロやレンジフード、大きめのシンクや壁付の水栓が威力を発揮して、いっきに空間の主役として存在感を放ってくれる。そんなキッチン空間をつくりました。
キッチンから考える空間づくり、家づくり
いかがでしょうか。その場所での暮らし方や過ごし方について考えると、自分にとって必要な空間のかたちを見つけられる気がしてきませんか。
セットアップはキッチン空間の後も、洗面空間やトイレ空間、書斎やリビングなど部屋ごとにリリースしていく予定です。
そして同時にSETUPをインストールするための「リフォーム工事サービス」も承ります。まずは東京近郊からスタート。
年季の入ったキッチンを交換する場合や、中古マンションを買ったけどキッチン周辺は新しくしたい場合に、施工対応エリア内であれば、既存キッチンの撤去からお取り付けまで対応可能です。
また、施工エリアを広げていきたく、同じ価値観でtoolboxのお客様と接してもらえる施工のパートナーも募集します。