室内の壁面全体がラーチで仕上がった、コンパクトで立体的な作りの戸建て。

2Fのメイン居室であるリビングダイニングを見てみると、オブジェのような階段が。

キッチンの延長線上に白いプレートを折り曲げたような軽やかな階段が続いていました。オブジェではなく本物。

収納たっぷりのキッチン、薄い階段、同じように天板が薄いダイニングテーブル、そして床と白で統一されているのですっきりです。

そんな中、写真だと、この階段の裏にちょうどはまったように見える白い箱モノは、もしや!

いました。白で統一された世界に「ラーチの吊り戸棚」ホワイトも仲間入り。

キッチン本体、左側の収納たちはじめ、レンジフード、シンクに水栓と見事に白、白、白!

逆側も見てみましょう。

さきほどの階段のところは、小上がりになっていたんですね。確かに効率的な段々っぷり。

「ラーチの吊り戸棚」の扉は、ポリ合板で非常に薄い作りなので、引き違いの扉も厚みを感じさせずすっきり。

階段の薄さに負けていません。

階段を見上げた先は、どどーんと天窓。明るい光が降り注ぎます。

階段上はロフトスペースになっているそう。

外観は、先ほどの屋根勾配をそのままに現した、牛乳のパックのような形になっていました。
ファサードのガルバリウム鋼板の斜め貼りに1Fの木の窓が効いていますね。

アーバンなラーチ使いと組み合わせ方。参考になります!
ありがとうございました。

(来生)

  • 「ラーチの吊り戸棚 W1200サイズ」は販売を終了しました。

TENHACHI ARCHITECT & INTERIORDESIGN / てんはち

建築設計、リノベーション、インテリア・家具デザインを行う一級建築士事務所です。
.8 / TENHACHIとは「0.8」。20%の「余白」がある状態です。

私たちの描く完成予想図は、工事が完了した時ではありません。時間の流れと共に、人が使うことで、いい風合いになっていく。大切に使われ続けることで、長い年月をかけ100に向かうような建物や空間を創ることが、私たちの想い。そんな「未来」を思い描くような未完成なデザイン活動でありたいと思っています。