都内のマンションリノベーションの事例写真をいただきました。
まず目を引くのが、既存のコンクリートの躯体と壁や扉に使っている針葉樹合板の素材。
一見広いLDKのようですが、窓側にある針葉樹の引き戸を閉めると、寝室が生まれます。
キッチンには「フラットレンジフード」を天井吊りで設置。むき出しのボルトやダクトがラフな空間によく似合います。
水栓はシルキーな表情が特徴の「ニッケルサテン水栓」を。キッチン奥の壁には「フロストタイル」の艶あり小口平。
天井の照明には「工業系レセップ」のソケット01。
鋼製配管やむき出しのコンクリートの躯体にグレーの塗装がよく馴染みます。
洗面には「アイアンスタンドシンク」を。
陶器製のシンクのポテッとした表情とあたたかみのある針葉樹合板がよく合います。
廊下の天井は既存で使われていた天井の軽鉄をあえて残し、そこに照明を設置したそう。
玄関には針葉樹合板で作った収納に、床は「土間タイル」のライトグレー外床用。
ラフな空間だけれど安っぽくならず どこか上品なのは、こういったタイルなどの使い方が丁寧だからでしょうか。
使っている素材たちは決して高価なものではないけれど、飾らずありのままの生活をしていくカッコよさのようなものを感じる事例でした。
(椎野)