改めて注目してます
白いシンプルな空間や、リノベーションで人気のコンクリート躯体あらわし仕上げの空間に、木の要素も加えてくつろぎ感を出したいという時に。羽目板のカジュアルな雰囲気ではなく、上質な大人の雰囲気をつくりたい……と探して、見つけ出したのがこちらの『ウッドウォールパネル』です。
実は、昔から親しまれてきた定番の内装材で、古い家の応接間やレトロな喫茶店などの内装に、この木目の化粧パネルがよく使われていました。実家の壁にもあった!と懐かしさを覚える方も少なくないのでは?
ただ、いまどきの木目の化粧パネルは、木目調のシートが貼られたプリント合板と呼ばれるものが一般的です。シート特有のつるんとした質感のイメージが強いと思いますが、このウッドウォールパネルの表面仕上げに使われているのは、本物の天然木。
天然木ならではの1枚ごとに異なる木目のおおらかな表情と、継ぎ目なくすっと伸びた幅違いの板が特長です。
狭い部屋の全体に貼ると昭和な世界観になってしまいがちですが、ポイント使いや素材の組み合わせ方次第で、レトロな味わいも残しつつ、今の時代に合う新鮮な表情をつくれることに着目。
従来品は木目が揃うように仕上げられていましたが、今回は天然木ならではの自然な木の表情をより感じられるよう、木目を揃えずにわざとランダムに仕上げたtoolboxオリジナル仕様で販売します。
すっきりモダンに見えるわけ
toolboxでは「5mm厚の足場板」や「スライスウッド」などの壁に貼ることができる板材が人気ですが、これらとの違いは、板材は板を1枚1枚壁に貼っていくのに対して、ウッドウォールパネルはW610×H2430mmのパネル状になっているということ。
ベニヤ下地に、薄くスライスされた天然木が貼られています。すっと縦に伸びた板は継ぎ目がなく、すっきりとした表情。
板のあいだは浅い溝が走っていて、このまっすぐなラインも空間に伸びやかさを与えてくれます。
仕上げに使っている天然木の樹種はニレとタモ。
「ニレ板目」は木目がはっきりしていて、板幅(はぎ幅)がランダムに4枚貼り合わさっており、軽やかな印象を生み出しています。
「タモ柾目」は木目があっさりしていて、板幅も等ピッチなので、色々な空間に合わせやすい表情をしています。
DIY施工、好みに着色するのもおすすめ
幅が610mmなので1人でもパネルを持ちやすく、厚さも4mmと薄くて軽量。
H2430mmというサイズは、一般的な住宅の天井高さであれば、天井高さに合わせて端をカットするだけで、1枚で床から天井まで貼ることができます。
パネルの両端も溝加工になっていて、パネル同士を突き合わせて貼っていくだけで連続した仕上がりになります。プロの方はもちろん、DIYでの施工が簡単なところも特長のひとつです。
施工した時のことも記事にしているので、詳細を読んでみたいという方は下記からご覧ください。
今回販売するのは、マットな質感のウレタンが塗られたクリア塗装品と、無塗装品の2種類。
無塗装品は、木部用のオイルやワックスなどで好きな色味に着色することができます。カットした端材で色味をテストしながら、お好みの雰囲気に仕上げてください。
クリア塗装品は、明るい色味の木の家具やファブリック張りのソファーなどが似合う、明るく柔らかい印象に。
無塗装品を深いブラウン系に塗装すると、重厚な趣になります。真鍮の金物や照明と合わせると、クラシックなホテルを思わせる上質な雰囲気に仕上がります。
1点だけ注意していただきたいのが、溝の部分。無塗装品の溝部分はベニヤ下地が露出しており、ベニヤ下地の色ムラが気になる場合があります。濃い色に着色すればムラは見えにくくなりますが、無塗装品をクリア塗装で仕上げる場合、気になる方は溝部分を油性マジックの濃い色で塗りつぶすなどしてください。
クリア塗装品は、溝部分をあらかじめグレーで着色して目立ちにくくしています。
アクセント使いで上質感をプラス
リビングの一部の壁や、コーナー部分に取り入れて空間のアクセントに。
広いお部屋に取り入れる時は、短辺の壁に使うと圧迫感が出にくくメリハリの効いた空間になります。
マンションなどで細長い空間が続く場合などには、一部の壁にウッドウォールパネルを取り入れて、リビングゾーンとダイニングゾーンをゆるやかに分けるといった使い方もオススメです。
ハードなコンクリートや塗装壁と、優しい木の表情の組み合わせ。ラフな印象が強かったこれまでの板壁とはひと味違う、落ち着いた雰囲気を求めていた方に、ぜひご注目いただきたい壁仕上げ材です。