壁を傷つけたくない人のために
部屋に棚を付けたい。額を飾りたい。壁をつくって間仕切りたい。
これらの行為は壁に釘やビス打ちができない賃貸ユーザーにとっては永遠の悩みのように思えます。原状復帰を考えるとどうしても手が出せない領域ですよね。
そんな方々のために、既存の壁を傷つけずに「壁をつくる」キットを考えました。「壁」の材料となるのは、天井や梁に突っ張る専用金具、2×4材(ツーバイフォー材)、有孔ボード、そしてモノをディスプレイできる有孔ボード金具です。
突っ張って立てる
「壁」のつくり方は簡単。2×4材に専用金具を取り付け、材を突っ張り「柱」とします。
この柱を起点として有孔ボードを打ち込んで壁をつくるという仕組み。突っ張った柱にビスを打つことになるので、壁は一切傷つきません。
わざわざ大掛かりな施工をしなくても、この「柱」さえあれば気軽に壁をアレンジできます。そう、今まで「うちは賃貸だから……」と諦めていた様々なインテリアの多くを可能にしてくれるのです。
壁以外にも『棚受け金物』と組み合わせて飾り棚に、そのまま柱として1本だけ立てて、カバンや服を掛けられるようにフックを取り付けても良いでしょう。
「玄関から部屋の中が見えないようにしたい」「広い空間を仕切って使いたい」「ここを隠したい」など、空間の間仕切りとしても活用可能。住宅だけでなくオフィスや期間限定の展示会などでもご活用いただけます。
塗装しやすさにこだわりました
壁の面材は、25mmピッチで穴が空いた有孔ボード。「ラワン」「シナ」の2種類をご用意しています。
有孔ボードはサブロクと呼ばれるサイズの910mm×1820mm、2×4材は長さ2340mm。大きい場合、長い場合はのこぎりでカットしてお使いください。
部材は全て無塗装でのお届けとなります。そのまま設置しても良いですが、お好みで塗装して楽しんで欲しいです。有孔ボードはどちらも塗装しやすい加工を施しました。
「シナ有孔ボード」はウレタンサンダーストップというベタ塗りがしやすい仕様。思い切って部屋に好きな色を取り入れてみませんか?おすすめの塗料は全3400色以上がある『ベンジャミンムーアペイント』。一度塗りでもムラになりにくく、匂いもほとんどないのでDIY初心者でも扱いやすいです。
「ラワン有孔ボード」はあらかじめサンディングしたサンダー仕上げ。オイル塗装に向いています。調色できる『ワトコオイル』を使えば、部屋のフローリングなどと色味を合わせて統一感のある雰囲気もつくれます。
柱となる「2×4材」は国産のスギ。無塗装はもちろん、「ベンジャミンムーアペイント」や「ワトコオイル」、『BRIWAX』などで好きな色に塗ってもいいと思います。
掛けて置いて貼って、自由に描ける壁
「有孔ボード金具」を使えば、組み合わせ方次第で多種多様なアレンジが可能です。工具、雑貨、アートフレーム、洋服、帽子、楽器など、ラフに飾っても意外と様になって見えるので、収納は苦手……という人にもイチオシ。
フックでモノを掛けるのはもちろん、バータイプを2本並べて、棚板をおけばお気に入りの小物を飾れるミニ棚に、間を詰めて並べればワイングラスを掛けるフックにも。
もちろん、有孔ボードに直接お気に入りのポストカードなんかを貼ったって素敵です。
「お気に入りだけど普段は引き出しにしまっているモノ」をどんどん表舞台に出して、インテリアディスプレイとして使ってしまいましょう。