庭と自分の距離
正直、庭ってあまりピンと来てませんでした。 植物の名前もほとんど知らないし、そもそも水やりが苦手。 そんな自分でも素敵な緑が暮らしの中にあったら、とは思います。 出来ることなら季節の変化や植物の成長が自分の生活の中で感じられたら 、なんていう風にも思います。
でも作り込まれた庭は維持できないし、庭いじりが好きな人の世界のものだと思ってました。
ところが、ある出会いから庭づくりサービスに取りかかることになり、この庭が完成する頃には、これなら自分でも世話が出来るかもしれない。というか、億劫だと思わない植物とのつきあい方があるんだ。そう思うようになっていたのです。
ブロカントさんの庭づくり
そんな風に思わせてくれたのは、庭のプランニングと施工を行うBROCANTE(ブロカント)の松田行弘さん。松田さんが教えてくれた南フランスの庭づくりが、僕の庭との向き合い方を変えてくれました。
まず木や草たちが、自然な形で生き生きと伸びています。人が作り込んでコントロールした形状ではなく、生い茂っているという感じです。ガーデニングの様式があるわけではなく、日常の生活の延長にある庭。そんな印象を持ちました。
それから観賞用の庭ではなく、暮らしの中にある庭であること。庭に椅子や雑貨があったり、食べられる果実ができていたり、庭に出るのが楽しくなるような仕掛けが施されています。手間を仕事にするのではなく、手間を楽しむ仕掛けです。 イングリッシュガーデンでも日本庭園でもなく、こういう雑木林のような、自然な庭を僕は求めていたのかもしれません。
今回ご紹介する庭づくりのサービスは、そんな理想を日本で実現してきた松田さんのテクニックが満載です。
庭の背景をつくる
まずは塀です。せっかくの植物たちを引き立てるには、その背景となる壁がポイントとなります。庭が狭ければ、その存在感は強まり塀の印象こそが庭の印象にもなりかねません。
ご用意した塀はウッドフェンス。板目の表情をそのまま生かした「素地タイプ」と、白く塗装をした「白塗装タイプ」から選べます。
素地タイプの方は、木目の表情を潰すことなく無垢材のそのままの表情が楽しめます。設置時は暖かみのある色合いを、時間の経過とともに徐々にシルバーグレー色に経年変化をしていく表情が楽しめます。変化をしていくことで、より庭に馴染んでいくフェンスです。
白塗装タイプのほうは、あえて木目を潰したペンキ塗装。木目は見えなくなるものの、木の柔らかい表情をもつ白が、庭を明るい印象にしてくれます。
どちらのフェンスも素材が木なので、植物との相性は抜群です。
日陰でも諦めない
それでも植物の知識がない自分にとっては、ちゃんと育てられるか不安です。 なので、植栽に関してはBROCANTEさんにおまかせにするサービスとしました。
日当たりや風通し、土の具合など植物を育てるには、その環境にあった植物選びが肝心です。植物によって植えるのに適した時期も様々です。見た目だけで選んでは枯らすことになりかねません。もちろん、希望のモノがあれば相談にのってくれますが、ここはひとつプロの意見に従いたいところです。
プロの意見を聞きながら、家も庭も自分自身も少しづづ成長していけるような、そんなサービスを目指しています。
開発パートナー:BROCANTE(ブロカント)
(開発担当:荒川)