「棚は使う人を映す鏡」とは、よく言ったもので、同じ棚を使っていてもその家ごとに生み出される景色が全く異なることが面白く、時間を忘れてたくさんの棚事例を見てしまいます。
中でもキッチン収納はその人の癖や生活のこだわりが垣間見れる場所なのかもしれません。
普段から棚ウォッチを趣味とする私岩崎が、空っぽの「レギュラーシェルフ」を持ってtoolboxスタッフの自宅に突撃!「もし自分が使うなら?」を考えてもらいました。
CASE1:マイコーヒースタンド(ときどき紅茶)
最初に訪問したのは「レギュラーシェルフ」の開発担当者でもある大迫の自邸。元々、扉で隠す収納をたっぷり備えたキッチンですが「シンク横の通路スペースを、こんな風に使えたら便利だな」と妄想してもらいました。
休日のご飯どきや、平日の仕事中にコーヒーをよく飲むので、必要な道具やコーヒー豆をぎゅっとまとめたコーヒースタンドをイメージしてみました。少し面倒な時は、お湯を注ぐだけの紅茶を選ぶこともあり、紅茶の道具も少し収めています。
今までは背面キャビネットの上にまとめて置いてたのですが、こうしてコンパクトに集約できる場所があると、あちこち道具が散らばらないし使いやすそうだなと思いました。
実は家づくりの計画段階から、この場所をコーヒーの道具を収める場所にしたいなと思っていて、下部には電源も付けているんです。下部に小さなワゴンを置いてケトルやコーヒーメーカーを置いて……そんな使い方もアリかもとイメージしています。
他にも色々使い道がありそうだなと妄想していて、私の書斎デスク下に置いて、ティッシュやハンドクリームなど細々したものをしまう場所にも良さそうだなと思いました。ちゃんと収める場所があれば、天板に物が出しっぱなしにならないのがいいですよね。
大迫の家づくりについては、こちらの記事からもご覧いただけます。
選んだのはこちらの商品
CASE2:ダイニングステーション
次に訪問したのはPRチーム来生の自宅。食事だけでなく、仕事や小学生の娘の宿題を見る場所にもなるキッチン横のダイニングスペースで使うなら……とイメージを膨らませてもらいました。
来客が多い我が家。食事の時のお皿やカトラリーなんかをゲスト自身に勝手に取り出してもらう棚を考えてみました。もてなす側も大皿でつくってドンと置くだけでOK!手伝ってくれる人が「どこにある?」と聞かずにとってもらうスタイルでいけるように。
特に我が家のように、ダイニングテーブルが小さい家では、ミドル皿よりも小さい皿が活躍します。奥行き浅めな「レギュラーシェルフ」、黒いイッタラのティーマなら15cmまでがはみださずに入るサイズ感でした。
そして小学生の娘の宿題にマル付けする赤えんぴつもマストアイテム。振り返ってすぐ取れる場所に鶏かごのペン立てを置いてみました。
キッチン以外でも、例えば子供の机の上につけて、文具やガチャガチャの中身などの謎に増えていく小さいおもちゃ、折り紙の作品など、本人にとって捨てられない大事なものを「ここの上だけは飾ってよい場所」として使うのも良さそうだなと思いました!「置けないものは捨てていこう」というルールによって、持ち物を片付ける訓練にもなりそうですしね。
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CASE3:思い入れごと愛でて楽しむ棚
最後に訪れた、コーポレートチームの長橋の自宅は、2ヶ月前に引越したばかりという賃貸物件。旅行がてら陶器市や窯元に足を運んで器を集める器好きの長橋に、自由に飾れる場所があったなら……と設えてもらいました。
増えゆく我が家の器やカップたち。使う時だけでなく、眺めて楽しい棚を考えてみました!キッチンの近くで取り出しやすいという実用性よりも、小物や本など、雑多なものも一緒に入れてリビングを彩ることを優先させています。
普段は、こちらの壁面を見てご飯を食べたり、仕事したりするので、常に目に入るのが幸せ!料理の時だけじゃなくて、生活してる時にも眺めて嬉しい気分に浸れて、繰り返しになりますがとにかく幸せ!笑
実は、元からアンティークの飾り棚を置いていて、特に思い入れのある器やグラスを飾っていました。普段から存在を認識するからか、飾っている方が使うことが多いような気がします。
今回はリビングでの使い道を考えてみましたが、調味料、スパイス、乾物などを瓶に入れてズラーっと飾ったりもしてみたいです。箱の形をしてるので、文庫本なども立てかけやすい!私は山登りも趣味なので、山の料理の本を入れてみたけど、それがキッチンにあっても調理の合間に手に取れていいかもしれません。
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おまけ:意外と大事な「あの存在」を考えてみた
訪問を終えて「いろんな使い方が見れて棚好きとしては大満足」と一息ついたところで「何か大事な存在を忘れてないか?」と背後から声が……
おもむろに取り出したのはビスとワッシャー。
「レギュラーシェルフ」は、前面からビスでとめる仕様。取り付け用のビスと、必要に応じてビスを隠せる同色のシールが付属します。
ですが、一杉はこのビスを「隠す」のではなく、あえて「見せる存在にする」ということを提唱しにやってきたのです。
「ビスでとめる時に、ワッシャーをかませると家具感が増すんだよ」
ふむ。元からこの場所のために設えてあった棚のように見える、ちょっと今風に言うと「高見え」って感覚でしょうか…?あまり理解が追いついてないですが、勧められるままちょっとビスで遊んでみることにしました。
そんなこんなで、完成した“ビスコーディネートコレクション”をどうぞ!
いかがでしょうー!遠目ではそこまで目立たなくても、近くでみるとずいぶん印象が違って見えませんか?シャツのボタンみたいに、棚自体がまとう雰囲気が変わって、置きたい小物のアイデアが浮かんできます。
更なるオリジナリティを追求する方にぜひ試していただきたいアレンジです!
最後に、「レギュラーシェルフ」親方バージョンをどうぞ。
置き場所はないけど捨てられない物、誰かにとってガラクタの様に見えても自分にとっては宝物なあれこれを置いた棚。
子ども2人、4人家族の我が家では、当然のようにこんなスペースは与えられておらず、隙間を見つけて飾っていたものたちを集結させてみました。
「目白のスーパー前で拾った石を月面に見立てた宇宙ゾーン」「ここは出張先で見つけた、現地の人もあまり知らないお土産ゾーン」など、棚の区画ごとに小さくテーマを設けて遊んでみてます。
置いてる途中で「これは一体何の棚なんだ……」と若干の不安を覚えましたが、出来上がってみると不思議とまとまって見えますね。
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使い道も並べ方も人それぞれ、自由に使える「レギュラーシェルフ」。自分ならどう使うかな?と想像を広げるきっかけになれば嬉しいです。