今年もカタログができました!
今回の表紙の色は青。「様々な貝の家」と、白く抜かれた「ユニークに暮らしてる人々」が目印です。
なんでこのイラストなの?と思う方もいるかもしれません。
実はこれ、toolboxスタッフが住みたいと思う「妄想の家」をイラスト化してもらっているものなんです。
どんな妄想からこのイラストが生まれたのか、少しだけお話できればと思います。
スタッフお楽しみ行事「妄想の家ナイト」
この絵の成り立ちをお話するには、まず「妄想の家ナイト」を説明せねばなりません。
スタッフが毎年楽しみにする行事……それが、妄想の家ナイト!
事前に自分が住みたいと思う家を妄想してきてもらい、各々イラストを描いたり写真を持ち寄ったりして発表しあう。という内容のものです。
みんなの発表を聞いてると、「家に対してそんな考え方もあるんだ」とか、「○○さんそういう家に住みたかったんだ!」と、学びと発見の多い会なのですが、今回はその妄想の中でも、テーマとして考えている人が多かったものをピックアップし、それをイラストにしてもらいました。
“環境”を享受しながら外と緩やかに繋がる家
今回のイラストは今までの表紙とは違い、家を単体で書くのではなく、周りの環境も含めて描いてもらいました。
それは、「環境を享受しながら外と緩やかに繋がる家」を描いてもらうため。
スタッフの妄想の中では、自然豊かな地域から、都会の生活でも、周りの環境を活用しながら、豊かに暮らすアイデアがたくさん出てきました。
ちなみに私の妄想は「キッチンのない家」。東京に住んでいるとウーバーイーツやテイクアウトなど、料理をしなくても生活ができてしまう。だったらその分のスペースを趣味の空間にしてもいいのでは?という思いから。(ズボラでちょっとお恥ずかしい……。笑)
もちろんこれは一例なのですが、ポイントとして「環境を享受すること」と「外との繋がり」を抜き出して「貝」をモチーフに描いてもらいました。
そしてなぜ「貝」をモチーフにしたのか。
貝ってこのイラストを見ても分かる通り、バリエーション豊富で、同じ種類の貝をとっても1つとして同じものがないじゃないですか。
今回モチーフにするにあたり、たくさんの貝を調べましたが、まぁ個性豊か。
その豊かさが、スタッフのアイデアの豊かさと通じるところがあるなと思い、貝をモチーフとしました。
増改築を繰り返すかのように周りのモノと共生しながら成長していく「巻き貝」。移動できたり住みかえられる「ヤドカリ」。天気だったり気分で開閉できる「二枚貝」。環境を享受するにもぴったりなモチーフになったと思います。
「妄想の家ナイト」で、周りの環境まで意識した妄想の家が増えたのはやはり、最近の生活様式の変化が背景にあったんだろうなと思います。
今まで当たり前だったことも当たり前ではなくなり、そしてその変化にうまく適応してきたこの1年。改めて、自分が本当におくりたい生活はどんなものか、広い視野で考えるようになりました。
もはや家の中にとどまらず、どんな生活をしたいか、広く広く妄想してみると、家づくりはもっと可能性に満ちていて楽しくなる。今年出すのにふさわしい表紙になったのではないかと思っています。
みなさんにも、表紙から楽しんでいただけたら嬉しいです。
カタログのテーマは「家づくりは妄想から」
そんな私たちの妄想が表紙を飾るカタログですが、テーマに掲げているのも「家づくりは妄想から」。
家づくりって、建てるための土地を探したり、設計依頼先を探したり、施工会社を選んだり、具体的な材料を検討しながら進めていくと思いますが、一番はじめに行うことは「どんな暮らしをしたいか妄想すること」だと思うのです。
私たちが「様々な貝の家」で、周りの環境を使いこなした素敵な生活の妄想を膨らませ、イラストにしてもらったように、実際の家づくりでも妄想を膨ませ、自分が本当に住みたい家を描いていってもらえればと思います。
中身は豊富な商品ラインアップと事例紹介
カタログの中では、妄想を膨らませながら実際の家づくりを進めた3つの事例も紹介しています。
3つの事例を見ていると、自分と向き合って、素直につくられた家には、自然とその人らしさが現れるんだなと感じます。
また、商品カタログページには全188シリーズ、約1000点の商品を掲載。2021年10月までの新商品も掲載されています。
WEBサイト上でも商品をご確認いただくことはできますが、紙のカタログは商品の比較検討がしやすく、ご家族や設計・施工会社さんとの打ち合わせなどに役立つと思います。
状況に応じて、WEBとカタログを使い分け、toolboxがみなさんの家づくりのお供になれたら嬉しいです。
(梅川)
カタログ請求
https://www.r-toolbox.jp/catalog/
- 東京・目白にあるショールーム(予約制)でも無料配布しております。
表紙のイラスト:Kazuya Mougi
事例撮影:Masanori Kaneshita
カタログデザイン:Daisuke Kano