部屋のアクセントとして木の要素を取り入れる時、意識したいのは、使う場所と使う面積や貼り方。
組み合わせる素材の中で木目が際立ったり、象徴的なシーンをつくり出せたり。板壁材を効果的に取り入れるアイデアをご紹介します。
case1
印象的なL型ゲートでステージ感を演出。テレビ、配線、間接光を仕込んで
真っ白なリビング空間に映える印象的なL型の木のゲート。ゲートの両脇からは柔らかい間接光がこぼれ、テレビ正面のソファーに座っていると、特別なステージのようで気分がアガるそう。
テレビを壁掛けし配線を隠したい、間接照明を仕込みたいという2つの目的を叶えるためにつくられたのが、この造作のL型ゲート。
テレビ、シーリングファン、照明の黒が引き立つ背景となり、ダイニングと寝室の通過動線でもあったリビングが、場として強い求心力を持つようになったそうです。
case2
ランダムな木目の斜め貼りで壁をデザイン。個室は大人の好きな世界観に
家族がいても、自分の好きな世界観はキープしたい。
アンティークの家具に似合うグレーの塗装壁と、斜め貼りのオークの壁面、ガラス扉が印象的なこちらの個室は、3人の娘さんを持つ仲良しファミリーの大人の書斎兼寝室。
みんなが集まるリビング・キッチンは家族の意見を取り入れつつ、個室では自分の好きな世界観をとことん追求。壁そのものがアートのようですね。
case3
白い空間に現れた山小屋風の寝室。あそび心ある壁をつくり出す
天井高さのあるリビングのロフト下にかぽっとはめ込まれた山小屋のようなスペース。
板をずらして貼っていく下見貼りの壁の中には、寝室とクローゼットが隠されています。
立体感ある壁面は、リビングの異素材ミックスな中でも存在感を放ち、シンプルな廊下もわくわくする空間になっています。
case4
古材を見切りとしてライン使い。コラージュのように異素材たちをつなぐ
明るい光が入り込むフローリングにオークの挽き板の腰壁。
クラフト感ある木たちとコンクリートの梁が印象的なお部屋。この空間の異素材たちをつないでいるのが、壁の見切りや天井の角に貼られた「古材」の存在です。
エイジング感のあるグレーに退色した古材が、さりげなく空間のアクセントになっています。
case5
モルタルカウンターに木の優しさを添えて
広くゆったりした戸建てのキッチン空間。
モルタルの造作キッチンカウンターの立ち上がりには、主張しすぎないバーチの板材を。グレーのカウンターに優しい雰囲気をプラスしてくれています。
無機質な素材と組み合わせることで、天然木の特徴が引き出されますね。