天井や壁の躯体をあえて露出させることも多いリノベーションでは、当初、天井や壁のボードに隠ぺいされてきた「電気の配管」が露出してくるので、配管自体も空間の見た目を左右する大事なポイントになります。
照明やスイッチパーツの器具選びだけに意識がいきがちですが、配管と一体でどう見せるか、金属配管そのものをデザインの一部に取り入れ、どう空間を演出するか。ニュースレターでも配信しているアイデアたちをご紹介します。
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水平と垂直のラインが交差する配管美、シンメトリーな世界観をつくりだす
スクエアなキッチンやレンジフード 、壁の仕上げの切り替えなど、水平垂直のラインが強調されて、キリッと気持ちの良い空間。
その影の立役者は、鋼製の電線管とシンプルなレセップ。タイル貼りのキッチン背面部分は、中央のレセップから電線管とキッチン用品のツールバーをシンメトリーに設置。電線管部分にも、ふきんやメモ用紙など軽いものをフックで掛けている遊び心もユニーク。
天井面も、墨出し線と平行に走り分岐していく電線管が美しく印象的です
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電線管と水道管のコラボ、実寸の配線図のように見えるデザインに
スチールサッシと、シルバーで統一したシンク、照明、スイッチパーツたち。
近未来のラボのような洗面空間の決め手になっているのは、鋼製の電線管と水道管の露出コラボ。
電気や水道の通る道筋がよく分かる、実寸の配線図のように見えるデザインになってます。
case3
露出配管に等間隔に照明をオン、横長空間のカウンターを照らしだす
横長の木製カウンターの上部に水平に繋がれたメタルの電線管。
等間隔で取り付けられたレセップとミラー電球が、エキスパンドメタルのパーテーションとともに、空間の武骨なアクセントになっています。
ミラー電球の間接光が壁面を照らだす、梁にも応用できそうなアイデアです。
case4
十字に組み合わせた電線管とレセップでオリジナルなリビング照明
新築の戸建ての天井面に、金属の電線管、白のレセップ、裸電球を組み合わせて、一体で十字の天井照明に見えるようなデザインをしたこちらの事例。
空間のバランスに合わせて作り出したインダストリアルでプロダクトっぽい見た目は、白い天井のアクセントに。
自分の家の部屋の形に合わせサイズ感や明るさを調整できるアイデアですね。