家の中のシーンのつながり。好きな見え方の場所はありますか?
各部屋をどう区切るかを考える際に、空間がどう繋がって見えるかも、大事にしたいポイントですよね。
壁の開口部のあり方、建具やガラスの使い方を工夫することで、空間の広がりや奥行きを印象づける見せ方が出来たり、家族の気配を伝える役割を果たしたり。
間取りを考える際の視点の持ち方のヒントになるような、ニュースレターでも配信しているアイデアたちをご紹介します。
case1
玄関とリビングをつなぐ大きなガラスは、家族の気配もつなぐ
玄関を開けるとすぐ目に飛び込んでくるリビングの明るい景色。
大きなガラス扉、その横の袖壁も鉄格子のガラス窓を取り入れています。
大きなガラス面が、リビングの明るさを玄関側に届けるだけでなく、帰宅するとすぐに気配が伝わり子供たちが迎えにくる、そんな日常のシーンも作り出してくれています。
case2
異素材の空間を繋ぐコンクリートのゲートが、先の空間への見え方を変化させる
オープンなタイル貼りのキッチンと、ラワン壁がアクセントのリビングとの間に、躯体壁がゲートのようにむき出しで残るこちらの事例。
手前の躯体壁が強調されて見え、それ越しに見る奥の空間に広がり感を出るとともに、回廊を歩くように、見る角度によって奥の空間の見え方が変わってゆく。
住まい手もこのリビングから、キッチン、ガラス扉越しに部屋の奥が続いて見えていく景色が気に入っているそう。
case3
木製ガラス建具の濃度を変えて、奥へと続く空間の見え方をコントロール
襖の連続で空間が繋がっていく和の家の現代版、木製の引き戸を多用した事例。
引き戸のガラスは、物が置かれる下部はぼかして、目線高さのすっきりした風景だけ切り取る。
場所によって、透明ガラス・型ガラスと抜け感を変えることで採光は確保しながらも奥へと続く空間の見え方をコントロールしています。
case4
玄関のワンコーナーを絵画のように室内窓でリビングに取り込む
グリーンの壁と真鍮のブラケットライトが印象的な玄関の景色を、白い壁のリビングに木製室内窓で取り込んだ事例。どこに窓を作って外の景色を切り取るかを考えるように、室内でも同じ考えで、リビングに彩りを添えています。