手軽に開け閉めできて、風が通る、素材によって光の入り方や目隠し具合をコントロールできるカーテという存在。その特性を活かし、窓に付けるだけじゃなく、空間の間仕切りに使ってみるのはどうでしょう。
壁を作るより手軽で軽やかな存在感。
レールは何を使って、どこに、どんな布を掛けるのか。
使い方によって、空間の使い方、見え方にも広がりが生まる。そんな、ニュースレターでも配信しているアイデアたちをご紹介します。
case1
ワイヤーとガーゼカーテンで軽やか。閉めれば脱衣スペースに
「空気と光の通り道をつくりたかった」と、トイレ以外は扉がないワンルームの作りとなっているこちらの事例。
右側の玄関から続くオープンな洗面、浴室への通路は、浴室を使う時だけガーゼカーテンを閉めて脱衣所として仕切るしくみ。
カーテンを開けている時も、天井際に張ったワイヤーが存在感なく、軽やかな印象です。
case2
動く間仕切り壁。カーテンを天井から吊るせば天井高さの強調にも
仕切りたいけどバルコニーからの光は届けたい、縦長間取りのマンション。
リビングの一角に設けたワークスペースは天井から吊るしたカーテンを閉めれば個室化。窓際のカーテンも造作の棚も天井いっぱいまでの高さで設置されていることで、天井が高く感じられます。
case3
開き戸を開け放ち、風と光を柔らかく取り込む
視線をうっすらと遮り、柔らかく光を通すガーゼカーテン。
掛かっているのは、外部に面した扉の内側、庭から直接アクセスする戸建ての仕事部屋です。
天気のいい日は、扉を開け放った状態で過ごすことが多いそう。暖簾のようで、さらに軽やかな境界として。
左官仕上げのグレーの壁に、ガーゼカーテンが風を受け優しくゆらいでいます。
case4
洗面・洗濯室をラフに目隠し。ハンガーパイプに布を吊るして
洗面スペースは床を見せて広々と、生活感の出る収納部分はパッと隠せるようにしたい。そんな要望を叶えるために、洗面所奥の洗濯機置き場兼収納スペースを、ハンガーパイプに掛けた布で仕切った事例。
モノトーンの洗面空間に合うようブラックのパイプを選び、カーテンは、荒い麻布をボンド止めしてハトメ加工。革ベルトもオリジナル。
ドレープ無しの麻布は、フラットな壁のようですっきりみえ、建具を付けるより軽やかで出入りしやすいメリットもあります。