空間の内装にまつわる素材やパーツを販売しているtoolboxが、新築分譲マンションや戸建て、リノベーションマンションを手がけるコスモスイニシアと取り組んでいるリノベーションマンションシリーズ。
toolboxアイテムの組み合わせによって、どんな空間に仕上がるかという試みの最新事例をご紹介します。
今回のお部屋は以前「toolboxアイテムでつくる空間」としてご紹介した、障子が特徴的なマンションと同シリーズ。オーク材の『ラスオークフローリング』を床に使い、壁と天井は白く仕上げて主張は控えめに。家具や雑貨が生きるようにデザインしています。
間取りは専有面積51.08㎡のワンルーム。キッチンを中心にリビングダイニングに広いスペースをつくったため、大きめの家具でも自由度の高いレイアウトが可能です。
無骨な照明類や『トグルスイッチ』、グレイッシュなオイル塗装の建具やキッチンキャビネット等、共通のアイテムでトーンを合わせていますが、モルタルのキッチン天板やグレーに塗装したリビングドア『ハニカムタイル』の壁を組み合わせてひと味違う仕上がりになっています。
プレーンな空間に無骨なパーツを合わせる
白い天井のプレーンな空間に映える『工業系レセップ』のグレーや、『ゼネラルシェードランプ』のブラック(※販売終了しました)。大きめのシェードやレセップの無骨なフォルムも空間をつくる大事な要素です。
トグルスイッチが壁にアクセントをつくる
面積は小さいですがでグッと個性が出る『トグルスイッチ』。素材そのままのソリッドな質感に加え、「パチッ」という操作感も楽しみのひとつです。
クールなモルタルと木目の暖かさの組み合わせ
建具やキッチンのキャビネット部分に使用しているのは、木目が透けるグレイッシュなオイルで塗装したシナ材。このシリーズの特徴のひとつでもあります。
インテリアの中心となるキッチン。無骨なキッチン天板は左官仕上げの表情のあるモルタルでつくったオリジナルです。モルタルのクールな印象に木目の暖かさが緩和して家具のような佇まいに。
『フラットレンジフード』の圧迫感がなく軽い印象もリビングに向いている対面キッチンにマッチしています。
あとからお好みに調整する
こちらのお部屋はリノベーション済みでの販売ですが、洋室にあたる部分に壁がありません。ここは生活スタイルによって仕切るサイズと仕上げが選べる壁になっていて、その工事費が基本的には物件価格に含まれています。
たとえばベットのみの最小限スペースで仕切ったり、カウンターデスクを設けて書斎兼ベッドルームにしたり、部屋にしないでウォークインクローゼットにすることもできます。思い切って広いスペースで使いたい場合は、壁を設けない選択もありです。
リビングや寝室は住む人によって必要な広さが違います。限られた住戸面積の中で、このリビングと寝室を仕切る壁の位置をアフター工事で決められることで、ムダなくスペースを有効活用できると考えました。さらに壁の仕上げと、ドア、室内窓を選べる仕組みを用意したので、持っている家具やコレクションに合わせて計画するのも楽しんで貰えると思います。
選べる壁仕上げの組み合わせは以下のとおり。
・木製ガラス建具+コットンリネン壁紙
・障子+塗装壁
・アイアン建具+板壁(追加費用あり)
たとえば「障子+塗装壁」で仕切るとこのような空間に。フローリングの洋室ですが、桟を極限まで減らした『障子』がマッチしています。ベッドルームを広く設定し、障子の下にカウンターデスクを設置し書斎のような空間をつくりました。
居心地のよい基本スペックをおさえた内装と、あとからチューニングできる壁のしくみを使えば、自分流のインテリアがより身近に実現できます。
物件情報
専有面積:51.08㎡
所在地:東京都港区南青山
プロジェクト特設サイト
INITIA LINE × toolbox 「’微調整’で完成する新しい住まい」(コスモスイニシア)