家にあがってすぐ目に飛び込んできたのは、漫画がぎゅうぎゅうにつまった棚。この印象的な本棚があるのは、グループ会社である『東京R不動産』のスタッフ加藤さんの家。
加藤さんとはグループ会社で働く同士ということもあり、普段から何気ない会話をするような関係でしたが、改めて家についてお話を伺うのははじめて。不動産仲介を行う加藤さんならではの視点はもちろん、漫画やサブカルチャーが好きだという加藤さんならではの個性的な家へのこだわりまで、深掘りしてきました。
加藤さんの家族構成はご夫婦・娘ちゃん・猫のハルチンの、3人と一匹。購入した物件は荻窪にある50平米強のマンションです。
リノベするのにちょうどいい物件をノリで購入
そもそも、どうして物件購入をしてリノベすることになったのか。不動産屋の不動産との出会い、まずはそこから伺いました。
「元々住んでいた部屋の雨漏りがやばかったんで…」
今までは店舗も入ったワンフロア住戸の賃貸に住んでいたそうですが、それなりの古さ、奥さんの出産もあり家探しを始めたそうです。
雨が降るたびに苦労し、早く引っ越したくて賃貸を中心に見ていたけれど、たまに見る売買物件のなかに、この物件を見つけます。
さらに購入を後押ししたのは漫画「西荻夫婦」だったといいます。
西荻夫婦はタイトルの通り、西荻で生活する夫婦の物語。漫画が家づくりのきっかけになるなんて漫画好きの加藤さんならでは。
その他にも、西荻窪エリアに住んで長い加藤さん、R不動産に入る前は夜に喫茶店のマスターをしていたこともあり、この土地に愛着があるのだとか。
不動産屋の目線から、物件としては突飛に面白いことはないかもしれないけど、好きなエリアでちょうど大規模修繕の終わったタイミング。
共有部も落ち着いてるし、管理人さんも良さそうなおっちゃんだなと、抑えるところは抑え、自分の予算からはみ出さない身の丈物件を見つけられたんだそう。
そのままで住むには少し古い内装や設備も、むしろそれならリノベするのにはちょうど良い物件だと購入の準備を進めることに。
「これでいい」がしっくりきた
物件の購入と同時に考えなければいけないのはリノベーションの費用のこと。
ローンに組み込むのであれば、リノベ費用をいくらに設定するかが購入に際して肝になってきます。
そんな中で選んでくれたのがパッケージリノベーションの『ASSY』でした。
ASSYは面積で決まるパッケージ価格なので、金額よし。
使う素材はあらかじめ決められていて迷う必要がない、雰囲気よし。
そして、家族3人と猫一匹で西荻夫婦ができれば、よし。
と、今までの仲介経験から「あれもこれも」と背伸びをせずに自分のボーダーラインを見定めたんだそう。
「カッコつけるのがカッコ悪い、みたいな感覚が僕の中にはあって。普通でいいんですよね。気張らなくていいんです、手が抜けるところは抜きたいというか。」
加藤さん、たくさんの素敵な物件をみてきて憧れもあれば、物件の良し悪しを判断できる目も肥えたと言います。
ただ、自分がやるとしたら「実際にこれはイケてるんだろうか?」と逆にハードルが上がってしまい自信がなかったとも言います。
だから、頑張りすぎずに特別なことはしなくて良くて、程よくイケていればいい。
家族との生活が受け入れられるベースであればよいと、普段から通りかかるtoolboxのショールームで見てきた身近なASSYに安心感を感じて選択してくれたそうです。
自分が手に入れたいと思うものや手に届く範囲はどこまでなのか、「物件購入だ!」のテンションに惑わされずに落ち着いて最短ルートを辿ったという。
加藤さんの少し天邪鬼な性格が、ある程度決められた部分のあるパッケージリノベーションと好相性だったようです。
パッケージとの付き合い方
間取りが自由という中で、加藤さんは2LDKであることを選択しました。
広いリビングにも憧れたけど、50平米強の範囲で、お子さんの部屋、夫婦の寝室も必要…とすると、奇を衒わないこの間取りは自然と確定したことだったそう。
内装の仕上げと、2LDKの間取りが決まったので、あとは大好きな漫画をどう見せるかに時間を割きました。
「漫画とかって寝室とか書斎に入れちゃうことが多いじゃないですか。でもそれってもったいないなと思っていて、友達が来たときに『あ、この漫画面白いよね』ってコミュニケーションのきっかけになる。
俺、ひとんち行って本棚覗くの好きで、ひととなりが見えて面白いじゃないですか。だからこの本棚はマストだったんです。」
「あとは、自分なりに生活をイメージしてコンセントとか家具の位置とか、細かい部分に気を配れたかなと思うんだよね。」
素材や仕様で迷う必要がない分、各部屋での過ごし方の妄想を楽しんだそうです。
寝室内のクローゼットスペースの取り分を考えていたときには思い切って、「クローゼットへ入る通路なんぞムダ!ベッドを飛び越えていけばいい」と、できる限り通路スペースを削って収納を確保しました。
未達だからこそ広がるこれからの妄想
そうやって加藤さんなりに解像度を高めながら挑んだリノベ。実際に住んでみてどんな感想を抱いたのでしょうか。
「家って3回作らないとわからないって言うじゃない。仕事柄たくさん家をみてきたけど、それでもやっぱり初めての家づくりはわからないことだらけだった。」
不動産屋の加藤さんでも、想像力が及ばない部分もあったと言いいます。でも、加藤さんはむしろそれを楽しもうというモードになったんだとか。
「家ができた今でも、みんなが寝た後にキッチンに立って一服しながら『ここに照明つけるならどんなのにしよう』『汚れた壁は今度塗ってみるか』とか妄想する時間が楽しくなりました。」
そうやって、95%の満足と残り5%の未達な部分も合わせて楽しみながら暮らしているそうです。
出来上がってはじめて「あ、そこはこうなるのか!」とわかることも、そこに落胆せずに、妄想しながら楽しむ。
出てきたものを受け入れて、楽になるように付き合う姿勢はなんだか加藤さんらしい。
不動産屋からみたASSY
不動産を取り扱っている立場から見て、ASSYがハマる人ってどんな人だろう。
ズバリ聞いてみました。
「そうだなぁ、、極端な例えかもしれないけど、ロケットが好きだけど自分でかっこいいロケットの作り方がわからない人におすすめしたいですね。」
急に宇宙の話?と思いましたが、ちゃんとリノベの話でした。
つまり、ビジュアルとして憧れの空間がイメージできても、それをゼロから作るにはどこからどう手をつけていいかわからない、いくらかかるのかも見当もつかない、と。
仲介業務をこなす中で、いろんな素敵物件に出会ってきた加藤さんですが、
どうも自分で空間をいちから作り込むことには現実味を感じられなかったんだとか。
物件購入からリノベして引っ越すまでの時間に追われる中、決められた素材の中から組み立ていくくらいがちょうど良かったそう。
「俺、そこまでセンスないもん」そうあっけらかんと話す加藤さん。
たくさんのリノベ済み物件を見てきたからこそ、自分でコントロールできる範囲を自覚して、お任せできることはそのままでいい。
変にこだわらず、普通でいい。それが自分自身で受け入れられるから、ASSYでちょうどよいベースができると感じてくれたんですね。
「作ってもらって終わりじゃない、というか、自分で住みながらアップデートしていくのが楽しくなる。そんな日々にポジティブになれる人にも向いてるかな。」
いかがでしたか?
たくさんの物件を見てきた不動産屋さんが選んだのは、パッケージリノベーション。
そこにはカッコつけ過ぎない、等身大な家づくりがありました。
ASSYでリノベーションした他の家についてもコラムで紹介しています。是非のぞいてみてください。
ASSYの仕様や詳細をご覧になりたい方はASSYの特設ページや、カタログをご覧ください。カタログは無料で請求が可能です。
フルリノベーションではなく、部分的にASSYを取り入れたいというご相談も受けつけております。部分リフォームを検討している方もお問い合わせください。