自分の空間を自分で編集できるなんて、とても贅沢なことだと私は思います。
今回は、そんな大きな夢を実現させた方のご自宅を訪問してきました。外見の「おしゃれ」や「すてき」だけではではなく、その人柄を感じることができる「こだわり」と「満足ポイント」をご紹介したいと思います。
自分らしさを表現したゆかり邸。
今回お邪魔したのは、ゆかりさんのマイホーム。
東京オリンピック2020でサーフィン大会が開催された千葉県釣ケ崎海岸のほど近くに、ゆかりさんのログハウスがあります。
ゆかりさんはご主人と息子さん、そして今年から仲間入りした愛犬パブロの4人家族。
現在、息子さんは英国で仕事をされているので、普段は東京で3人暮らしだそうです。
週末を家族や友人とゆっくりと過ごそうと、ゆかりさんご家族は20年ほど前にこのログハウスを購入。それから少しずつ手を加え、お気に入りの空間を作り上げてきました。
あきらめずに探し続けたから、私たちは出会えた。
ゆかりさんとの出会いは2021年の6月。はきはきした声と凛とした姿が印象的で、すぐに「十年来の友人」的な感覚を抱いてしまいました。
会話のきっかけは、「オーダーキッチン天板を洗面所で使いたいの」というご相談だったと思います。
オーダーキッチン天板は、その名の通りキッチンの天板としてご利用いただくことが多いのですが、ゆかりさんは「シンクの部分を洗面台として使いたい」と考えていました。
どんな空間を思い描いているか質問すると、ログハウスの写真や、東京の住まいの写真を見せてくださり、私もゆかりさんのイメージを共有することができました。
今までにも多くのショールームを訪問したゆかりさん。「ウェブサイトで検索したり、ショールームに行ったりしたけれども、思い描くような洗面台が見つからなくて」と、かなり苦戦されたご様子。
それでも諦めずに探し続けてくれたので、私たちは出会うことができたのです。
妄想は現実になる。
今回お邪魔させていただくきっかけにもなった洗面空間の完成形がこちら。
洗面所は半屋外で、母屋とゲストルームを繋ぐ廊下にもなっています。
洗面所改装の目的はゲストが使う一方で、バーベキューの道具を洗ったり、パブロを洗ったりできて、タフでありながら見た目をスッキリとさせたかったから。
この『水彩タイル』コットン25角と『メキシコタイル』50角の組み合わせは、ゆかりさんがショールームでささっと組み合わせて「いいね!これで行く」と決めたもの。
素敵なタイル職人さんとの出会いもあり「思った通りに仕上がった」とご満足いただけた様子。
ゲストルームは、深呼吸したくなるほどの木の香りがただよっています。
お次はキッチン。
ゆかりさんお気に入りの爽やかなグリーンと白のタイルの組み合わせ。キッチンの高さは、背の高いゆかりさんが使いやすく設計されています。
ゆかりさんのライフスタイル
今回の訪問では話を伺うだけでなく、キウイ収穫やバーベキューの体験もさせてもらいました。
たくさんの実をつけたキウイ棚。来年の春まで美味しくいただけるそうです。
キウイ狩りってなかなか体験できないよね、と話しながら大きなビニール袋をいっぱいにする私たち。
スパイスの効いた無花果コンポートとホクホクの栗。こちらもお庭で採れた果実です。
盛り付けや器から、ゆかりさんのおもてなし力の凄さが伝わります。
暖炉の火とスタンドランプの灯りで過ごす夕暮れ。
写真からも薪の爆ぜる音が聞こえそう。
室内に配された家具や絵画のひとつひとつにストーリーがあるそうです。
それぞれテイストが違っても、違和感なく融合させてしまうのが「ゆかりさんらしさ」。照明の灯や木の温もりなどからも、この家の暖かさを感じることができます。
ゆかりさんの家づくりはDIYがご趣味のお父様の影響だったり、日本の外国人向け住宅や英国に住んでいた経験が、今のライフスタイルや空間作りに生かされているとのこと。
まだ続く家づくり
家づくりは誰かが教えてくれるのではなく、自分にとって心地よい空間を妄想して納得するまで調べ尽くす。
その作業を繰り返すことで、満足のいく空間を作り出しているのだと改めて思いました。
洗面所の改装を終えて、次はランドリールーム作りに取り組むそう。
「また色々相談させてね!」とゆかりさんは笑います。
今後も家づくりを通して、長くお付き合いができるのはとても嬉しいと感じました。
次はどんなお客様と出会えるか、今からとても楽しみです。