ご新婚当初、お互いの好みを探りながら始めた家づくり。竣工後1年を経て訪問してきました。ご夫婦の感想とともに暮らす風景をお伝えできたらと思います。
できるだけ、スタンダードで。
おおらかな雰囲気が漂うお二人が願う、最初のご要望は「リノベーションだからといって奇をてらうつもりはなく、あえて言うならキッチンとリビングダイニングがゆるやかにつながる広い空間が理想。」でした。
事前に集めていただいたイメージ画像はtoolboxのWEBサイトから中心に選んでいただいていたもの。躯体の表情や塗装具合、経年変化イメージなど「この事例写真のこのあたりの部分がいいなぁと思って。」と妄想を深めておられました。
実際打ち合わせが始まると、間取りや収納の感覚は奥様リードで。イメージをまとめたりするのは旦那様が得意な様子。家づくりでお互いの信頼が深まるって素敵です。
スタンダード、つまりASSYなんじゃないか。
『ASSY』(アシー)はtoolboxが提案する、間取りは自由、費用は住戸面積で決まる定額制パッケージリノベーション。フルスケルトンといった建物の躯体まで全部解体して新たに配管や壁を設置していきます。toolboxで取り扱っている商品の中から、床・壁・天井・扉・パーツまで厳選してセットアップしているので、事前に「この素材たちと一緒に暮らすのだ」と完成形が分かる安心があります。
『ASSY』では全3回の打ち合わせを通して、一番時間をかけて大事にしているのは間取り決めだと思います。既存から大きく間取りを変えることはなくとも、その家での過ごし方は人それぞれなので微調整は必要。動きやすさや空間の見え方など「うんうん、良くなった!」とパズルがハマるような瞬間があります。
ASSYの良さは人や物が実際に入り、住まわれているなかでじわじわと感じることが多いような気がします。
家の凸凹を愛らしく思えてきました。
マンションリノベーションって解体してみないと結局はわからない・・と不安を感じることがあります。「出てこい!」と、お客様は解体で見えてきた躯体状況を前向きに捉えることができたそう。結果、その凸凹を活かすことで今すごく愛らしく見えるんだとか。
天井躯体の段差はあえて素材の見切りに。白塗装、躯体現し、ラワン仕上げ、と素材を切り替えることで白壁が際立っています。木製家具もソファーも小物が映えて見えます。
こちら、リビングの隅にあるワークカウンター前の壁、元々和室の押し入れだった部分です。解体すると傾斜がかかった躯体が隠れていました。「これはこれで面白い」とあえて側面から工業型レセップで照らし、陰影のある表情になりました。
建築時からの躯体にある丸いくぼみやパテ処理はそのまま。気がつけば、くぼみを一時的な物干し掛けとして使っていたとのこと。
ASSYで空気感を買ったんだと思います。
天井や洗面壁に使われている仕上げ、「ラワン」という樹種と暮らすのは初めてだったとのこと。
ご夫婦で以前より東京R不動産で見つけた改装済み物件に住んでいたことから、素材が持つ不思議な空気感を信じていたそう。そんなご経験から、きっと好きになるだろうなぁと新たな素材を信じる自信になったのかなと思います。様々な家に住んできた歴史だけ、足し引きできるんでしょうね。
気に留めてなかった素材をだんだん好きになってきたそう。『ワトコオイル』塗装でよりラワンらしく、着色したラワンは空間に落ち着きを与えてくれます。
家のどこをとっても、好きな風景なんです。
ここ数年で働き方が変わり、在宅での仕事が増えた今、本当にこの家で良かったと話してくれました。お二人業界は違えど、PR業務が多いお仕事なので撮影の背景としてもこの空間を活用することもあるそうですよ。
自分たちのスタンダートをどんどん好きになる、ってきっと家族の結束も強くなるものだと思います。
ASSYでリノベーションした他の家についてもコラムで紹介しています。是非のぞいてみてください。
ASSYの仕様や詳細をご覧になりたい方はASSYの特設ページや、カタログをご覧ください。カタログは無料で請求が可能です。
フルリノベーションではなく、部分的にASSYを取り入れたいというご相談も受けつけております。部分リフォームを検討している方もお問い合わせください。