部屋の雰囲気づくりを左右する、フローリングや建具、壁材といった面積の大きなパーツたち。
「無塗装品」と呼ばれる、仕上げを施さずに販売している木製の素材は、求める色味、雰囲気を現場ごとに調整できるアイテムです。オイルやワックスで着色し、建具や造作棚、家具とも色を合わせていけるのが魅力。
ニュースレターでもお届けしている、無塗装品の自由度の高さを活かし、オリジナルな雰囲気をつくり上げたこだわりの事例をご紹介します。
case1
飴色に光るフロアの重厚感。杉のパネルがBRIWAXで大変身
歴史ある建物の床をそのまま引き継いだかのような、重厚な色が雰囲気たっぷりなフローリング。実はこれ、床に置くだけのパネル状の杉の床材をワックスで着色したもの。
使用したワックスは、塗り込むと艶感の出るBRIWAX。家具用なので、素足で歩くと色移りの懸念があるのですが、ここは土足のオフィス空間なので問題なし。天井高のあるオフィスの雰囲気をぐっと引き締めています。
case2
DIY家具と色味を揃えて雰囲気アップ。柄が際立つパーケットの床
リビングスペースは「足場板」貼りの土足で過ごす空間。水回りと寝室は、靴を脱いで過ごすスタイルにしたこちらのおうち。水回りと寝室に続く通路部分の床は、「パーケットフローリング」を敷いて仕上げました。
隣に設置したDIYの靴箱も、同じ色味のワックスで着色。足場板のフロアと色味を変えることで空間がまとまり、コーナー感が生まれました。パーケットの模様も引き立ち、気持ちが切り替わる場になっています。
case3
樹種違いの天井、扉、造作棚の木材は、ワトコ調色で統一感を
リビングの天井一面に貼られたラワンが印象的なマンションリノベーション。板ごとに色の差があるラワン材は、「ワトコオイル」を2色使って調色したカラーで塗り上げ、色味を整えました。懐かしさを感じる赤ラワンの雰囲気をつくりだしています。
同じラワン材で造作したカウンターデスクや棚板、パイン材の框ドアも同じカラーで着色することで、統一感のある空間に仕上がっています。