知識だけでは務まらない。一人前のショールームスタッフとは
はじめてショールームで接客した時から1ヶ月が経ち、今度は自分達がメインでお客様の対応を行う研修です。
最初は、何もできない自分に、もどかしさを感じていましたが、お客様に笑顔で帰ってもらいたいという思いから、前回の反省点について、先輩に質問したり、サイトをチェックして復習しました。その甲斐あり、お客様に伝えられることが増えていきました。
ところが、toolboxのショールームスタッフは、知識があれば一人前というわけではありません。
お客様のためであればtoolboxの商品以外のことも紹介してしまうような、お客様に寄り添える人であることを大事にしています。時には「おうちに遊びにきてね〜」と言ってもらえたり、何回も来てくれるお客様と友達のような関係を築いている先輩方をみてきました。それは、先輩方はお客様に寄り添うことができているからだと思います。
そんな先輩の背中を追いかけるように、お客様の話に耳をしっかりと傾け、状況を理解した上で、聞かれたこと以外の話もできるよう、意識しました。
あるとき、ショールームでの接客中に照明のブラケットについて質問を受けたことがありました。質問に答えて終わりではなく、お客様の理想の照明についてお聞きして、お客様の理想に合わせて「ブラケットだけでなく、電球によっても印象が大きく変わりますよ」と、様々な電球をご紹介しました。
するとお客様は「その考えはなかったけど、電球を変えるだけでもこんなに印象変わるんですね」とおっしゃってくれました。照明というと、ブラケットに意識が向いてしまうことが多いと思います。自分の提案によって新たな気づきを得てもらうことができたと思い、嬉しかったのを覚えています。
計8回ショールームに立ち、お客様からの疑問や相談の本質をみて、お客様の気持ちを汲み取ることが大切だと学ぶことができました。
沢山の過程があるからこそ、商品に愛情がわく
6月に入ると、商品企画のプログラムがスタートしました。これは、自分達がセレクトした商品の売り出し方(販売方針)を考え、商品ページをサイトにアップして販売開始するところまでやってみるというものです。
入社前は「商品企画/開発」に対して花形職なイメージがありました。
でも、実際は細かな作業もたくさんあります。商品の写真撮影立ち会いから商品仕様、類似商品の販売傾向の確認など、多岐に渡る作業やリサーチがあることを知りました。こういう仕事も担当してるんだなぁと、入社前とのギャップを一番感じたのを覚えています。
toolboxはwebショップであり、商品を直接見てもらえない環境なので、商品の情報を嘘なく正直に伝える必要があります。どの情報を載せるのか吟味する際に難しかったのは、商品を直接見たことがないお客様の視点に立って必要な情報が何なのかを考えることです。私たちは何度も商品をじっくり見ていたので、客観性を持ってどんな情報を記載すべきか悩みました。
掲載する商品情報を確定させる前に、施工の知識に詳しい施工チームや、日々お客様からの問い合わせに応えているお客様対応チームに確認してもらい、今の表記で情報が正しく伝わるかどうか、確認してもらいました。これは今回に限らず毎回行われていて、他部署の方が日々の業務の中で感じていることを、すぐに反映させることができるのは、すごくいい環境だなと思いました。
一つ作業が終わると、今度は次の作業がやってくるので、作業に追われる日々でしたが、地道に積み上げていくんだ!と作業を進めていきました。そして、ようやく下準備が全て完了し、9月に無事、商品ページがアップされました。
作り上げてきたページが公開され、サイトに並んでいるのを見て、やっとお客様の手に渡るんだ〜と達成感が湧き上がってきました。今では親のような気持ちで、担当した商品を見ている自分がいます。それは、商品アップまでに沢山の過程があり、商品に対しての思い入れが強くなったからだと思います。
これから沢山の方の手に渡り、存分に愛でられてほしいと願っています。
PRの仕事を通して、お客様に情報を伝えることの難しさを体感
最後に、お客様の事例写真をもとに記事を書き、自分でTwitterのターゲットから目的、投稿内容を考え投稿する、という仕事に携わりました。
私たちは、今まで不特定多数の方に見てもらうための文章を書いたことがありませんでした。そんな状態の中、最初にやったことは、何を伝えたいか考えることです。情報を盛り込みすぎると、どこが重要なのか分かりにくく、読み手にこちらが伝えたい想いは伝わりません。そのため、伝えたいことを絞って、深掘りすることが大事です。
先輩との事前打合せを重ね、しっかり準備をしてようやく文章を作り始めたのですが、なかなか思うように進みません。
それは、自分の中だけにある今まで言葉にしてこなかった感覚的なものを、言葉にして伝えなければならなかったからです。今までは、素敵!かわいい!かっこいい!という感情の根っことなる部分のことを考えたことがなかったのだなと、気づきました。
先輩にチェックをしてもらい、やりとりする中で私たちが学んだのは、綺麗な言葉ではなく、自分が感じた素直な気持ちを表現することです。今まで、toolboxの商品に魅力を感じていたのは、記事の中に先輩たちの伝えたい想いが込められていたからだと改めて気づきました。
toolboxの仕事は答えがない中で模索していくことが、圧倒的に多いです。答えがないのはゴールが見え辛くて難しいけど、自由な発想が受け入れられる証でもあるし、楽しさでもあると、今回の仕事を通して感じることができました。
日々学びで充実していた研修期間を振り返って
ここに書ききれないほどに充実した半年を過ごしてきた私たち。
オンボーディング期間の最後である9月には、2023年卒を対象としたインターンシップに参加した学生のオフィスツアーを担当しました。いつの間にか私たちは、会社について要点をかいつまんですらすらと説明することができるようになっていました。半年間、日々目の前のことに必死に取り組んだことで、会社の理解が自然と深まっていったようです。
それは、様々な職種を通して実践的な仕事をしながら学んできたからこそ、得られたものだと思います。実は、入社当初、半年間研修があり配属までに時間があるというのを聞いた時は、周囲の新卒の友達が社会人として成長していく中で自分は置いていかれないかな、、という不安がありました。しかし、その不安は日々実践的な業務をこなしていくなかで、払拭されていきました。
部署を横断してさまざまな仕事に携わることは、新卒として入社した直後のこのタイミングにしか得られない経験です。このオンボーディング期間を通して、会社の全体像や各部署同士の連携の仕方を理解することができました。今後に向けて視野が広がった、とても貴重で大切な時間だったように思います。
代表の荒川から「自分の未来のために仕事をしてほしい」という言葉をもらった入社式。
そこから半年間自分の未来に向けて成長することができました。
こんなにも丁寧に時間をかけて指導していただいたこと、感謝でいっぱいです。
9月末には、私たちをサポートしてくださった先輩方に、感謝を伝える会を行いました!
しっかりと今までの感謝を伝えることができ、未来への決意も固まったとても感動的な会になりました。
10月からは、自分達の希望した配属先での仕事が始まります。今まで得た多くの学びを力に変え、これから大きく羽ばたいていきます。
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