まずはじめに

今回はtoolboxの商品を使用して、妄想したキッチンを現実にしてくださったお客様の、キッチンリフォーム実録をお届けします。

取材に応えてくださったのは斎藤様。日々の小さなストレスを解消するために、リフォームを決意。そこから、独自の方法で妄想を膨らませて、デザインから商品の選定までをご自身で行いました。

そんなパワフルで行動力のある斎藤様に、キッチンリフォームを決めたきっかけから完成までのお話をお聞きしました。

前編と後編で2話に分けて、伺ったお話をもとに斎藤様の目線でお届けします。

リフォームに踏み切ったのは、日々の小さなストレスを解消したいから

我が家は、主人と私の2人で築40年のマンションで暮らしています。

もともとは主人の両親が購入し、主人が小学生から中学生まで住んでいたマンション。25年くらい前に結婚を機に私たちが住み始めました。

息子が生まれ、床のフローリングや浴室、トイレなど所々リフォームしていましたが、キッチンはどんな風にしたいかが明確に決まらず、ずっとリフォームしたいとは思いながら手つかずのままに……。

しかし、息子が進学で県外へ出て私たち2人になった時に、キッチンリフォームを具体的に考え始めるようになりました。

もとのキッチンも気に入ってはいたのですが、日々使う中で感じていた小さなストレスが3つあったのです。

元のキッチン

1.シンクが2つに分かれているタイプで、使い勝手が悪い。

2.天板の高さが800mmと低く、158cmの私でも洗い物など作業する時、腰が痛い。

3.天井が低かったため、大きなブーツ型のレンジフードの角がちょうど頭の高さにあって、当たらないように気を使いながら調理をしないといけない。

「とにかくこの3つを解消したい!」という思いからキッチンリフォームを決めました。このままでも使えないことはないけど、これからもここで毎日料理をし続けるのだから、気分よく料理をしたかったのです。

やってみて気づいた。妄想するのって意外と難しい

それからキッチンの妄想が始まりました。

元のキッチンの気に入っていたところは、L型キッチンの動線とリビングとキッチンの繋がり。そのため、リフォームしてもL型がいいなと思い、早々にL型の壁付けキッチンにすることに決めました。

間取りはそのままに

次は具体的にどんなキッチンにしたいかを考え始めました。

妄想を始める前から、よその家のキッチンを見るのが大好きで、本やInstagramなどでいろんなキッチンを見ていました。でも、今回は自分のキッチンをつくりあげるので、妄想を現実に落とし込んでいく必要があります。そのため、実物のキッチン空間を沢山見てみることにしました。

何人かのお友達のお家へ訪問し、サイズ感や使い勝手を見聞き。しかし、知り合いのお家は、I型や対面型ばかりで、L型壁付けのキッチンには出会えず……。

同じマンション内でリフォームされたお宅にも数件お邪魔しました。同じマンションなら間取りが同じだし、リフォームした後もL型のキッチンだろうと思ったのです。

見にいくと、確かにL型のキッチンなのですが、真っ白なシステムキッチンがどーん、吊戸棚がどーんという感じで、主張が強い!私の思い浮かべていたものとは違いました。それに加えて、レンジフードに頭は当たるけど、どうしようもないから頭をぶつけないように気をつけて料理しているとのこと……。

うーーーん。困った。あまり参考にならない。

せっかくリフォームするのに、リフォーム後もレンジフードに頭が当たらないように気を使いながら過ごすのは絶対嫌だ。

この時、頭に当たりそうになるというレンジフードの問題が、私の中で一番大きなストレスだったことに気がついたのです。

そのため、最重要であるレンジフードに的を絞ってどんな種類があるのか調べてみることにしました。

商品を探し出して現実的に

妄想から一旦離れ、一番解消したいレンジフードの商品調べを開始。

フードの高さが低いものがあればいいのではないかと思い、インターネットで「高さの低いレンジフード」「天井低いレンジフード」など色んなフレーズを入れて検索しました。

調べていくと、toolboxの『フラットレンジフード』が出てきて、「ん!?他とは違ういい感じのものがある」となり、toolboxのwebサイトに辿り着きました。

toolboxのレンジフードたち

もう本当に衝撃的でした!

そこから、toolboxの全部のレンジフードをみて、どれにしようか吟味しました。

最終的に「フラットレンジフード」と『キューブ型レンジフード』で随分悩みました。

最初は、ダクトを見せたり個性的にできる「フラットレンジフード」がいいなと思いましたが、整流板がついてない。リフォーム前のレンジフードに整流板がついてなくて、長年の汚れで手が付けられなくなっていたので、次は絶対に整流板タイプにしたいと思っていたのです。

レンジフードはやっぱり掃除しやすいものがいいと、すっきりとした『キューブ型レンジフード』に決めました。だんだん妄想が現実味をおびてきました。

さらにサイト内を見ていると、長さや奥行きを自由に選べる、ステンレス製の天板があるじゃないですか!

商品を選んでオーダーに進み、キッチン天板のサイズを入れるとすぐに金額が出てくるので、イメージ画像を参考に、いろいろな組み合わせでポチポチとカゴに入れて、見積もり金額を確認。現実的に実現できそうなことが分かりました。

私のやりたいことが叶いそうな予感がいっぱいで、ワクワクしてきました!

「シンク下はオープン収納にして、壁には造作棚を取り付けたい!」など、どんどん妄想が膨らんできたので、ここで主人に相談。取り寄せたtoolboxのカタログを見せて説明しました。

カタログのオーダーキッチン天板ページ

「レンジフードはH400のがあるよ!」
「キッチン天板は好きなサイズにできるんだって!シンクも広いよ!」

これまで不便だったことが改善されることを前面にアピールしました。

ここまでは、「ふーん」とそこまで興味もなさそうに聞いてた主人ですが……。

「壁をモールテックスにして床をモルタルにしたい」と伝えると「誰がやる?」と反応してくれました。

実は、主人は造園業を営んでいて、外構工事を行う際にモルタルやモールテックスの施工をしています。なので、リフォームする時に取り入れたいと密かに思っていました。

主人にやって欲しいと伝えると乗り気になってくれて、ここからは二人でのキッチンリフォーム計画がはじまりました!1人で考えるよりも、2人の方がきっと上手くいくはずです。

次回は、やりたいことを叶えてくれるパートナー決めから工事中の様子、完成までをお届けします。

後編につづく)

テキスト:三上