ブルーは、水辺や空など自然を思わせる色です。集中力を高めたり、気持ちを落ち着かせるといった効果がある色として知られていますね。
とはいえ、海を想像していただいたらお分かりの通り、ブルーと一言にいっても、そのトーンは無限に広がっているんです!そしてそのブルーとさまざまな素材を組み合わせてつくる空間もまた無限のバリエーションが……。他の色を合わせてみても良さそう。いろんなトーンのブルーを合わせて使ってみるとか。
ブルーを効果的に使った事例を見ていきながら、toolboxの商品をご紹介しましょう。
青いタイルを貼る
色を部分的に取り入れやすいのはタイルです。壁や床一面に貼っても、洗面ミラーの下だけなど、ほんの一部分だけでも楽しめます。貼り方も自由。目地の幅や色、並べ方で印象はガラッと変わります。
壁付けのステンレスキッチンの壁に、釉薬のゆらぎが魅力的な深い青のタイルを広く貼った事例。ゆらめきが水を思わせ、海のような深みも与えてくれます。黒い目地を合わせることで、目地が目立ちにくくなり、タイルのゆらぎが際立ちます。ステンレスのシャープな印象との対比がより強調されているよう。
光の当たり方によって、表情の違いが楽しめる釉薬たっぷりのタイル。サイズは、二丁掛けと小口平の2種類。釉薬のムラとツヤが特徴で、名前の通りレトロな空間にはもちろん、キリリと空間を締めてくれるタイルです。
夜の海のような深みのあるブルーは、特に色の個体差がある商品。一枚一枚のゆらぎを楽しんでください。
ブルーは水回りにクリーンな印象を与えてくれます。淡い色のタイルを背景に、チェリーの無垢天板を合わせた洗面空間。目地をグレーにしてタイルとトーンを合わせることで、チェリーの色味や洗面ボウルなどの白を引き立て、爽やかな空間をつくっています。
今度は濃いブルーのタイルに白い目地を合わせた事例。背景の白に合わせて目地も白で揃えることで、先ほどの事例とは反対にブルーを際立てています。貝殻などの小物が似合いそうな、夏の海を感じさせる洗面空間になりました。
水彩絵の具で一枚一枚色をつけたような表情のタイル。みずみずしい色合いや中央から縁にかけてのグラデーションは他にない印象をもたらします。
25角/50角/ボーダーの3つの形があり、色もブルーだけで3種類。使いたい場所や印象に合わせてお選びください。
ちなみに、ティールブルーは青緑のような明るいカラー。ティールとは、マガモのことで雄カモの首や頭の羽色からきているんだそうです。
モザイクタイルや柄入りのタイルは、レトロな印象はもちろん、形や並べ方で個性的な空間をつくれます。
玄関床に貼った柄タイルは、アンティーク塗装がされたオークのフローリングとぴったり。青と白という馴染みのある配色を選べば、柄タイルを広く使っても落ち着きがあります。建具は青みがかったグレーを。同じグレーでもブルーグレーは、はっきりした青とも相性が良く、空間にまとまりが生まれます。
一つ一つが小さいモザイクタイルは、大きいタイルよりも繊細なゆらぎを感じられます。水を想起させる色や表情だからこそ、思い切って浴室や洗面に広く取り入れるのもおすすめ。
モザイクタイルは、大きなタイルに比べてタイルを切る必要があまりないので、DIYにもおすすめです。他の色と組み合わせて好きな柄を描くことも!
蜂の巣のように六角形の形をしたモザイクタイル。外から内側にかけてかかっているグラデーションが美しい。小さいけれど、釉薬によるムラが濃く、一枚一枚眺めていると名前をつけたくなるほどに表情が違って面白い。
一面に取り入れるのはもちろん、マットホワイトやサブレーなど他の色と組み合わせて柄を描いてみても楽しい。
toolboxの表情豊かな青タイル
床に『フォグタイル』のダークブルーを敷き詰めた寝室をイメージしてEdit!
夜の森の中のような深いネイビーは深い眠りにつきたい寝室にぴったり。照明には『鎚目模様のシェードランプ』のアルミが持つクールな表情がしっくりきました。
日中はやわらかく光を通してほしいから、『シーチングカーテン』のホワイトで軽やかに。木製のベッドフレームがよく馴染みそうな空間になりました。
青を塗る
塗料を使えば、大胆に色を取り入れることができます。壁や天井の全面を塗っても、家具の一部分だけ塗ってもよし。自由に色を楽しめるのが塗料の良さです。
初心者が扱いやすい塗料もあり、DIYで挑戦できるのも良いところ。色の選択肢は無限と言って良いほどあるので、自分の好きな色にきっと出会えるはず。
初心者におすすめの塗料といえば、この水性塗料。伸びが良く、飛び散りも少ない上、塗りムラも補正してくれるのです。塗料独特のニオイもほとんどなし。そして、色は3400色以上から選べます。ブルーだけで何色あるんだろう……。
toolboxのおすすめは、「New York State of Mind」というカラー。白やステンレスなどの明るい色と馴染みがいいです。洗面室なんかにぜひ。
白を貴重にした空間の壁一面を塗った事例では、ブルーが空間に広がりや深みをもたらしています。白漆喰の天井とマリンランプが相まって、白い波が立つ海原のよう。
建具だけを塗装して、クラシカルな框戸を引き立てています。ブルーは、黄色やオレンジと補色関係にあるので、木製の家具や真鍮のアイテムとも相性がいいんです。
壁と天井の三面を玄関から寝室まで緑がかったネイビーで塗装した事例。ブルーに電球色が合わさることで、緑が強調される変化が面白い。
青が楽しめるtoolboxの塗料
青い壁紙や板を貼る
色を取り入れる家づくりをもっと自由にするのはカラフルな壁材・床材たちです。柄や素材が空間に個性をプラス。DIYで部分的に取り入れるのもおすすめ。
芝生のようにカーペットを敷き、公園のようなリビングルームに。黄色の間仕切りの裏はワークスペースとし、空や木々、水辺をイメージしたようなティールブルーの柄壁紙を。
大胆に使ったビタミンカラーを青い壁紙やソファ、カーペットや観葉植物のグリーンで受け止めています。家づくりに色を使う楽しさを教えてくれるような事例です!
部分的に壁に色を加えてみても。その遊び方は無限大です!
クロス貼りの壁に、バランスよく色をミックスした羽目板を貼ってみたり、独特のゆらめきを感じる『箔シート』の青銀箔を斜めに貼ってアートのように楽しんでみたり。
ポップな色を楽しめる杉材。浮造りと焼杉の2種類をベースに、カラーは浮造りが12色、焼杉が13色の展開です。木目の質感とポップな色味という一見相反する特徴をもつ壁材が他にない個性を生み出してくれます。
ブルーが好きなお子さんのお部屋の壁一面に、一日の始まりに元気を出したい洗面をカラフルに、ちょっとした空間の腰壁に。
toolboxの個性的な青を楽しめる壁材・床材
海外の戸建のような廊下や階段をイメージしてEdit!
ブルー塗装で仕上げた『レリーフキャンバス壁紙』を貼った壁に『クラシックリブパネル』で腰壁を。柄にリブと要素が多い組み合わせではあるけれど、どちらも陰影を生かしたつくりだから似合うはず。ブルーとニヤトーの赤褐色もマッチしています。
青いアイテムで飾る
内装はシンプルにまとめ、家具やアイテムで色を取り入れてみるのもよし。気分によって配置を変えたり、合わせ方を変えられるので、色々なコーディネートに挑戦しやすいです。
配管現しの白塗装壁というシンプルなダイニングを青い家具や小物でコーディネートした事例。ブルーを取り入れる素材やトーンがそれぞれ異なり、ブルーの広がりを感じられそう。赤や黄色など鮮やかな差し色もポイントです。
鮮やかなブルーのペンダントライトコードを長めに吊るした、リビングの一角。スカイブルーの壁やラグが合わさった爽やかな印象でありながら、ガラスのツヤや深いブルーで空間を締めています。
銅のサビの一種である緑青もブルーの一つ。鍛金作家が一つ一つ打ち出した鎚目模様が美しいこちらのシェードランプも、読書を楽しめるような安らぎの空間にぜひ合わせてもらいたい!金属ならではの質感や、緑のような青いような深みのあるカラーが空間に落ち着きをもたらします。
「緑青」は、お寺の屋根や鐘などの表面についている緑がかった錆の色をいいます。それらは長い時間をかけて自然に生じたものですが、こちらのシェードはバーナーで炙った後、薬品につけ、水を霧吹きし、天日で水分をゆっくりと蒸発させる工程を経て生まれた独特のブルー。職人の手仕事で生まれた色なのです。
ソケットの真鍮とのコントラストや、金属ならではの経年変化を長く楽しんで欲しいです。
素材を生かしたtoolboxの青いパーツ・アイテム
ブルーのトーンや組み合わせの広がりはまさに無限。ご紹介した事例以外にも、ブルーを効果的に使った空間事例はまだまだあります。
toolboxのピンタレストでもご紹介していますので、ぜひ遊びに来てください。
この記事を書きながら、色を取り入れた空間づくりに以前よりももっとワクワクする自分がいました。皆さんの中にも「ここにブルーがあっても良いかも?」なんてインスピレーションが生まれていたら嬉しいです。
“edit” roomは、toolboxのショールームにある空間編集室です。洋服をコーディネートするように、フローリングや壁材のサンプルパネルを置いたり、パーツや照明を合わせて、床・壁の組み合わせを検討することができます。
気に入った組み合わせはそのまま写真に撮って、イメージをお持ち帰りください。
Instagramでは「#空間編集室」のタグで投稿を募集しています。みなさんからのアイデアはもちろん、スタッフのお気に入りの組み合わせも投稿しています!
toolboxショールーム:東京都新宿区下落合3-14-16(予約制)