収納量や動線、作業の効率を意識してつくられるキッチン。

毎日のご飯づくりを快適にするために、とても大切なことですが、キッチンってただ料理をするためだけの場所でしょうか?

暮らしの中で「どんな過ごし方をしたいか?」から再定義してみると、自分にとって本当に求めているキッチンの姿が見えてくるかもしれません。

今回は、ただ料理をするだけではない、用途が拡張されたキッチンをご紹介します。

case1

みんなが集うテーブルにシンク! 質感ある素材で、空間の中心的存在に

「いつも子供の遊んでいる様子が見守れるように」と、キッチンとリビング・小上がりなどくつろぐ場所が繋がった間取りのお家。

その中心にあるのは、モルタル風仕上げのダイニングテーブル兼、シンク付きカウンター。ラーチ合板やモールテックスなど、質感のある素材を使うことで、いかにもなキッチン空間じゃない、自然な存在感です。

約1.8×1.1mの大きな天板は、小上がり側からも腰掛けて使えるレイアウトで、家族や友人が集まる家の中心的存在になっています。

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case2

家のHUBとしてキッチンを設える。 長さ4mのカウンターテーブル

玄関とリビングダイニングの間。通り道を兼ねた場所で、存在感を発揮している長さ4mの巨大な楕円のカウンターテーブルが丸ごとキッチンに。

木と白い天板で家具のような、自然な佇まいに。頭上のレンジフードも高さのないものを選び、スッキリと。レンジフードの存在感を無くすことで、2つの大きなシェードランプがより際立って見えます。

カウンター下のオープン棚にはコンセントも仕込んでいます。携帯やタブレットを充電するのはもちろん、宿題をしたり、パソコン作業をしたり。人が集まった時にはバーカウンターの様にも使えそうです。

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case3

ファミリーライブラリーにダイニング。 キッチンを中心に家族の居場所をつくる

2人でもゆったり調理ができそうなセパレート型(Ⅱ型)のキッチン。

シンクのあるキッチンカウンターを、リビングを覗くようにレイアウトすることで、建物構造に影響する壁や柱を残しつつ、空間に繋がりを生んでいます。

正面にはファミリーライブラリー、横にはソファー席のダイニングと、キッチンを中心に、居場所を散りばめて。思い思いに過ごす家族と会話しながら料理をしたり、家事の合間に一息ついたり……そんな過ごし方ができそうです。

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テキスト:岩崎