過去にはこんなインターンシップも

TOOLBOXのインターンシップは、3年前の新卒採用活動のスタート時から開催しています。
一期目の2021年は「商品開発の1stステップをやってみよう!」と題して、オンラインで1DAYインターンを開催しました。参加した皆さんに、自宅の「ここを変えたい!」や「こんなことに困ってる!」を挙げてもらい、それを解決するための手立てを考えていくというものです。

コロナ禍で自宅で過ごす時間が長くなり、インターンにも自宅からオンラインで参加してくれている方が多かったこともあり、とても盛り上がったのを覚えています。

2021年のインターンシップの様子はこちらでご覧いただけます↓

https://www.wantedly.com/companies/company_2583436/post_articles/373757

今、PRチームで活躍している入社2年目のスタッフの姿も見えますね。

そして、2022年も同様にオンラインでのインターンシップを実施。一期目とは趣向を変えて、もう少し実際の業務に近いことをしっかり体験してもらおうと、4日間と長めの日数で開催しました。実務に携わっているマネージャーがレクチャーをして、コラム記事を書いたりマーケティングプランを考えたり。私たちのビジョンや実務とオンラインでじっくり向き合ってもらうプログラムでした。

製品を使ったDIYプログラム

さて、結果4つのテーマを設けて、2回ずつ開催することになった今年の夏のインターン。そのなかのひとつ「実際の空間を使いDIYで空間編集をしてみよう!」の様子をご紹介します。

コロナ禍を経て、やっと対面での実施ができるようになった今年。「日本の住空間に楽しさと豊かさを」と掲げている私たちですから、せっかくならば家づくりに関わる内容に!と空間編集をテーマにしました。実際に家づくりをする際の視点を伝えながら、学生の皆さんにもそのエッセンスを学び取ってもらえたらと期待を込めています。

このプログラムでは、TOOLBOXオフィスの一角を使用し、空間をどうしたらさらにより良く進化させられるのかを実践してもらいました。工具を使ったりしながら、頭も手も動かす形のインターンシップです。参加者にDIYで作ってもらうのは「突っ張りウォールキット」を使用した空間です。

突っ張りウォールキット
部屋に棚を付けたい。額を飾りたい。壁を作って間仕切りたい。これらの行為は壁に釘やビス打ちができない賃貸ユーザーにとっては永遠の悩みのように思えます。原状復帰を考えるとどうしても手が出せない領域。そんな方々のための、既存の壁を傷つけずに「壁を作る」キットです。

人物像から部屋のイメージをふくらませる

このプログラムに参加してくれたのは2名の学生です。
「実際にお施主様がいると仮定して、その人に対してどういう空間を提供するか?」という設計目線を体験してもらうことが目的。まずは「どんな人が暮らす部屋に、どういう壁を作るのか?」を決めて、作業を進めてもらいました。

「本格的なコーヒーが好きな女性のイメージ。表参道在住とか?」
人物像を想定して、部屋のイメージや作るべき壁のサイズ、棚に使うパーツの選定やあしらいなどを考えます。カタログをめくったり突っ張りウォールキットの記事を確認したりしながら、細かい仕様を決めていきました。寸法を測ってイメージを固めていくことすら初めてで、測り方を間違えて何度も計測に行く場面も。試行錯誤を続けながら、空間を作るってこういうことも大事なのかと没入している様子でした。

作るもののイメージが決まったら、後半はいよいよ工具を持って施工に向けた準備をスタート!といきたいところでしたが、二人とも工具にはあまり慣れていない様子。工房にあるプロ仕様の道具たちに圧倒されながらも、なんとか材料を切り出していきます。

「怪我だけは絶対にしないでね〜」と心配そうに見守る採用担当のなっつん。

今回、実際に壁を作るのはtoolboxオフィスがある目白センターの2階会議室。棚のベースを作り終えた時点で、もう夕方近い時間に。集中して手を動かしているとあっという間です。

会議室に移動して、有孔ボードの手前に柱を立てたいけど、どうしたらいいか悩む二人。結局は、先に柱に有孔ボードをつけちゃえ!と大きな枠組を作ってみたものの、今度は、「どっち向きに立てればいいんだっけ?」「フックをつけるなら壁との間に隙間が必要だね」と考えることは増えるばかり。相談しながら作業は進みます。

棚を設えてスタイリング

いよいよ壁際に柱を固定して、棚を仕上げていきます。

設置が大変になるとわかっていたものの、「これは思った以上に大変だ!」と実感。

そして、棚にフックが欲しかった二人が、サイトを見て気になったパーツは真鍮スイングバー。
メカニカルな雰囲気が空間のアクセントに。角度を自由に変えられるので、実用性もしっかりあります。

なんとか壁を立てて、パーツを取り付けて、オフィスにある雑貨を使ってスタイリングまで完成!白い塗装壁だった一角に、ちょっとしたデスクとしても使えそうなスペースが生まれました。

これからもインターンシップは続きます

プログラムを終えた二人からは

「今日、建材を色々触ったことで、使いたい・好き・触りたいというあたらしい感情が芽生えた」

「普段、樹脂などの軽めの素材に囲まれて生活しているので、真鍮のような重厚感のある材は新鮮に感じた」

というコメントも出ていました。
最初のイメージ通りに全てが実現できたわけではないようでしたが、それでも自分たちで納得のいく形を目指し、手を動かし作り上げるという経験は、2人にとって充実したもののようでした。

これからも、参加してくれた学生の皆さんに、知識や経験だけでなく「課題を見つける力」や「ユニークな視点」「あたらしい価値観」を持ち帰ってもらえるようなインターンシップを開催していきたいと思っています。短い時間のなかですが、私たちのミッション・ビジョンも伝わっていると嬉しいです。