今は2023年9月下旬、いよいよ配属まで残すは1週間程度となりました。
新入社員である私たち下村と早川の2人は、半年後の本配属に向け4月〜9月の間、各チームを回りながら、実際の業務を経験しました。私たちがこの半年でどのような成長を遂げたのかをご覧ください。
こちらは後編となります。

実際に見て感じたからこそのリアルな気づき

他のプログラムと並行して現場見学も始まりました。
解体工事から仕上げ工事まで、工種ごとに現場を見学していきます。
現場では、職人さんの動きや工程の流れ、toolbox商品が使われている様子を確認できました。加えて、toolboxの施工チームと職人さんの強い関係性なども見ることができました。

配管の位置が想定と違ったり、届いた商品の品質に差があったりと、現場では想定外のことがたくさん起こります。そんなときには瞬時に適切な答えを出して現場の流れを止めない判断力、対応力が必要になります。
現場管理と一言にいっても、想像以上の範囲を考えていることに気付かされました。

職人さんたちが優しく、どの工程でも直接質問をしながら実際の家づくりの過程を体感できたので、お客様と職人さんの立場への理解が深まりました。
また、職人さんたちの作業する様子を近くで見学している中で、フローリングの切り欠きの正確さや、元の材に合わせた塗料の比率調整など、細部の仕上げの丁寧さに驚かされました。
完成した様子を見るとなお、その丁寧さを体感できました。

そういった状況にたくさん出会うことで、toolboxの職人さんは私たちと同じ立場に立って考え、こだわりを持って一緒に空間を作ってくれているのだと実感しました。
職人さんたちがいてくれるからこそ、お客様の作りたい空間がしっかりと実現されているんだな、と今回のプログラムで気付かされました。

会社から飛び出して得た貴重な経験

7月に行われたリフォーム産業フェアでは展示品の制作、イベント当日の接客も行いました。
展示品の取り付けなど準備の段階から手伝わせてもらい、1つのイベントがこれだけ多くの人が関わって作られているんだと初めて知りました。

そして迎えたイベント当日。
会場に入ると、大きな映像と音楽が共に流れるイメージムービー、本物の水を使った商品展示などが目に飛び込んできます。プロユーザー向けの展示会など行ったことも見たこともなかった私たちは熱気あふれる空間に圧倒されたのを覚えています。

そして実際にブースにきてくれたお客様と、必死に会話をしていきました。事前に練習をしていたのですが、なかなか余裕を感じながらの接客とまではいきませんでした。
会話をする中で印象的だったのは、想像していたよりもプロユーザーからの卸値の質問が多かったことです。

toolboxはエンドユーザーにもプロユーザーにも商品をワンプライスで販売しています。これまでの仕事を通して会社のスタンスとユニークさは知っていましたが、改めて業界のスタンダードを体感した瞬間でした。このようにリアルな声を聞いたことで、ミッションに対しての意識が高まっていきました。

物事の本質を捉える力を身につける

続いて始まったのが、お客様からのお問い合わせの多い事案に対し、課題を炙り出し改善案を考えてみるというプログラム。論理的思考法を用いることで目の前の問いだけではなく、根本的な課題に辿り着き多角的に物事を捉えていくというフローを実践していきました。

まずはお客様の不安や疑問、つまづいているポイントを洗い出し、色々な視点から深掘りをして改善案を考えていきます。

深掘りをする中で、業界のことやECのシステムのことなど、新卒の自分たちだけではわからないことがたくさんあったので、疑問点を他チームの先輩方に相談することにしました。
結果、各チーム独自の視点からの、新たな発想や課題発見を多く得ることができました。

学生時代は相談=わからないことを聞く、と思っていましたが、この研修を通して、相談=周囲の知恵を借りてより良い問題解決を図るもの、ということに気付かされました。
同時に、視野を広く持って考えることの大切さも感じました。

miroで議論を重ねる様子

視野を広く持ち段階的に深掘りしていくことで、先輩方に改善案を提案する時にも根拠がしっかりとしたものになり、ステップを踏んでわかりやすく伝えることができました。

言語化するということの意識の変化

最後に、インスタライブの企画進行、私たちのコンテンツであるUser’s reportを書くという仕事に携わりました。
まずはどうしたら読み手の心を動かす文章が書けるのか、ヒントを探すために先輩たちが書いてきた記事を読んでみます。読み進めるうちに、書き手の素直な想いがにじみ出ているから、空間の良さが伝わり、魅力的に感じるのではと思い至りました。

でも実際に記事を書いてみると、素敵!とかいいなぁと思ったところを、自分らしい表現に落とし込みながら相手に伝わるように言語化することが難しかったんです。

そこで「かっこいい」「かわいい」といった感覚的にしか捉えていなかったものを、なぜそれを良いと思ったのか、自分自身に問いかけながら、自分の気持ちを分解していきました。
そうすることで少しずつ自分の感じた素直な気持ちを言葉に落とし込んでいくことができるようになり、出来上がった記事も、自分の伝えたい気持ちがしっかりと込められたものに仕上げることができました。

また、インスタライブは、自分たちが起点となって動く初めてのプロジェクトでした。
企画はもちろん、台本を書いたり、メンバーに指示を出してお願いをしたり…初めてのことばかりで、なかなか思うようにはいきません。不安なところは先輩たちに相談しつつ、サポートももらいながらなんとか進めていき、2人とも最後は笑顔でやり切ることができました。

多くの人が関わる企画を動かす立場に立ったことで、わからないことは相談したり、ときには人にお願いをしたりすることの大切さに気づくことができました。この仕事を通してそこに気づけたことが自分の糧になったなと感じています。

半年間の研修を振り返って

この半年、私たちはいくつもの壁にぶつかり、その度に多くの気づきを得てきました。
それも部署を横断して様々な仕事に携わることができたからこそ。
会社の理解を深めるだけでなく、自分の得意なことは何なのか、どの分野が苦手なのか、いまの自分自身についても理解を深めることができました。苦手なことにどう対処すれば解決できるかも、実際に経験することができました。

多くの仕事には「答え」が用意されておらず、それを自分で導き出していくことが重要です。答えがなかなか出てこず苦しいと思うことも多かったのですが、その分やり切ったときの感動はひとしおで、「仕事のやりがい」を強く感じられた瞬間もありました。

このオンボーディングプログラムは、実務的な内容を行うため、責任も重くのしかかります。
はじめは、ここまで任せてもらえることに驚きもありましたが、このようにたくさん挑戦できる環境があったからこそ、今、大きく成長することができました。

10月からはそれぞれの配属先での仕事が始まります。
これからの仕事でも数えきれないほどの壁にぶつかっていくことでしょう。
そんな時にもこの半年で学んだ多くのことが未来の私たちの力となり、壁を乗り越える一手となっていると信じています。

このオンボーディングで得たものたちを胸に、私たちはこれからも成長を続けていきます。