塗るだけで鉄の質感になる『アイアン塗料』。塗りあがりの素材感が好評で、毎日ひっきりなしに注文が入るほどの大人気商品です!
DIYで塗るというお客様も多く、塗り方を聞かれることもしばしば。そんな方の参考になればと思い、私たちがアイアン塗料を塗った時のことをまとめてみました!
塗りたい箇所を確認・下準備!
アイアン塗料は、金属にも木にもプラスチックにも、内装にも外装にも使える優れ物の塗料。ですが、ゴムには塗ることができません。
サッシを塗る場合などはゴムパッキンに塗料が付かないよう気をつけましょう!
今回私たちは、toolboxショールームの入り口。アルミ製のドア枠に塗装を行いました。
塗装を行う前にまずやらなくてはいけないことが、掃除をして養生を行うこと。
掃除は、仕上がりが汚くなったり、塗料がうまくのらなくなるのを防ぐため、ほこりや汚れを落とすため。
養生は、周りを汚さないためです。
特にドア周りには細かいパーツが多く、蝶番や鍵穴やガラスなど、全てに養生を行うのはなかなか大変ですが、この工程がしっかりできていると塗装はスムーズに進みます。頑張ってください!
塗料をよく振る!
塗料は中で顔料が沈殿してしまうので、缶を開ける前によく振ります。
缶を開けたら、塗料がお目見え。
油性塗料は手に付くとラッカーシンナーを使わないと落ちないので、この後の工程からは手袋を着用しましょう。
他の容器に移し替え
アイアン塗料は揮発性があるので、空気に触れていると溶剤が揮発してドロドロしてきます。ですので、すぐに塗る分だけを容器に移して、使わない分は蓋を閉めてしっかり保管しましょう!保管がしっかりできていればある程度保存が効くので、違う機会にまた塗装することができます。
ちなみに、今回使った上の写真の容器は、塗装用バケツの“内容器”。本来は、バケツが汚れないようにこの容器をバケツに重ねて使うものなのですが、充分これだけで使えますし、準備が楽なのでバケツを使わないことが多いです!
ハケで塗っていきます
ここからは実際に塗っていきます!ハケにもたくさん種類がありますが、「毛量少ない薄いハケ」で塗るとキワの細かいところまで塗りやすかったのでオススメです!
ハケにちょっとずつ塗料をとり、なでるように塗っていきます。このときに、塗料をべったり厚塗りしてしまうと数週間も乾かなかったりすることがあるので、容器の中でハケをしっかりしごき、余分な塗料を落として薄めに塗っていくのがポイントです。
アイアン塗料は油性塗料なのでシンナーの臭いがきついです!今回はドアを塗っていたこともあり、充分換気が行われている場所で行いましたが、それでも途中途中でドアを開け放し休憩。綺麗な空気で呼吸。「ふぅー。」
塗る場所によっては換気しにくい場所もあるかもしれませんが、その場合は休憩をたくさん挟みながら行いましょう!また、密集した住宅街などでは、お隣さんにも臭いが届いて迷惑がかかってしまうこともあるので、事前に挨拶をしておくと良いと思います。
薄め液を混ぜる
時間がたった塗料を塗りやすくする優れものが「薄め液」。薄め液にはラッカー薄め液とペイント薄め液とがありますが、アイアン塗料はラッカー系塗料なので、ラッカー薄め液を使いましょう!
塗りにくいなと感じたら薄め液を少しづつ混ぜて、塗り始めと同じくらいの筆通りになったところで塗装を再開しましょう。
細かいところも忘れずに
2度塗りをするので、1度塗りのときは下地がうっすら見えるくらいでも問題はありませんが、塗り残しがあると残念な仕上がりになってしまいます。ですので、キワや端まで見落としなく、しっかり塗るようにしましょう。
ここからは黙々と塗り続けます。
しっかり乾かすことが大事!
1度目が塗り終わったら一度しっかり乾かします。乾く時間は、気候や塗料がどのくらいの厚さで塗られたかによって変わってくるのですが、最低でも4時間は様子をみて、できれば次の日までそのままにすることをおすすめします。
私たちはドアに塗ったので、塗り終わってから「これ乾くのか!?」と焦りました。「最悪の場合ドアを開け放して帰らなくてはいけない…。」
そんな思いがよぎっていましたが、最終的にはなんとか乾いた様子。そっと優しく閉めて帰りました。
皆様は乾く時間も考慮にいれて塗装を行ってくださいね!
2度塗りから1ヶ月後に完成!
次の日に2度目を塗り終え、「やった完成ー!」と、言いたいところでしたが、実は表面は乾いても内側まで完璧に乾くのは1ヶ月近くかかります。とは言っても、ショールームで普通にドアの開け閉めする分には問題はなかったですし、よっぽど強い力で押したりしなければ内側がよれてしまうようなことはないと思います。
toolboxショールームのドアは、上の写真のように無事完成!
お客様からも好評の“雰囲気のある入り口”になりました。