キッチンや洗面。水まわりに使われることが多いタイル。色やテクスチャーによって様々な表情を楽しむことができるため、toolboxでも特に人気の高い商品です。
以前にモザイクタイルと、目地なしでブリックタイルを貼ってみたことがありましたが、今回は二丁掛けタイルを貼ることにチャレンジしてみました!
まずは下地を整えます
今回、施工を行った場所はキッチンと言ってもtoolboxショールーム。火を使うキッチンの壁が合板ということは本来はありませんが、ショールームなので今回は合板の壁に施工を行いました。
施工する壁によっては、接着材を変える必要があったり下地を整える必要性が出てくるので、まずは自分の家の壁がどんな壁なのかをしっかり確認しましょう。また、どんな壁でも言えることですが、タイルを貼る前に表面の清掃は必須です!接着不良の原因になるので埃や汚れは取り除き、周りを汚さないために養生をしてから、次に進みましょう。
割り付けを確認
タイルを貼る場合。タイルの大きさと目地の幅を計算し割り付けを考えましょう。一度壁と同じ大きさで実際に並べてみるとイメージがしやすいと思います。
今回は目地幅の調整だけで壁にぴったり貼れることを計算で割り出していたので、ガイドラインを引かず、端から貼り始めました。ですが、基本的には中心を決めて水平・垂直方向に基準線を引き、中心からタイルを貼っていくのが通常です。ガイドを引かないで端から貼っていくと、最後に微妙な大きさのタイルが残ってなんだか残念。ってことがよくあります。
墨出しはブリックタイルの記事でも紹介しています。
タイルカットは難しい!
今回の場所ではタイルカットしませんでしたが、タイルをカットする方法はいろいろあり、『フロストタイル』をカットしたときに2つの方法を試したので簡単に紹介します。
上の写真の左側はタイルカッター、右側はディスクグラインダーという電動カッターです。タイルカッターは、刃が付いている方を押し付けながら滑らせ、タイルに切り込みを入れます。その後コの字になっている方でテコの原理を利用して割る、もしくは金づちを使って傷の裏面を叩いて割ります。
フロストタイルのように磁器のタイルは硬いので、このやり方だとなかなか綺麗にカットできずヒビが入ったりしました。ですので、最終的には電動カッターを使ったのですが、それはそれで刃が高速で回転するので恐かったです。
目地幅とタイルの大きさでカットが少ないように割り付けを考えたり、貼り付けする場所を考慮してタイル自体の大きさを選ぶ。なんてことも、楽しくDIYするには大事なことかもしれません。
ボンドをくし目に塗ります
ここからは実際に貼るステップに進みます。
まずはコテ板にボンドをある程度とり、コテを使いおおまかにボンドを壁に塗りつけていきます。その後くしのようになっているのが特徴のくし目コテで、一度つけたボンドをならし、厚みを均一にしながらくし目の跡をつけていきます。コテを45度くらいの角度で滑らせるとうまくいきます!
この写真、施工場所は違いますがやり方は一緒です。
くし目にすることで溝部分から空気や水分などが逃げ、ボンドがタイルに均等に馴染むようになります。「平の方が楽だししっかりつきそうじゃない?」って最初は思いましたが、ちゃんと理由があるんです!
ちなみに、コテ板は養生テープをしてから使いましたが、こうすることで後片付けが格段に楽になります。
タイルをぎゅっと貼り付け
ボンドが塗れたらタイルを上からぎゅっと圧着。しっかりつけましょう。また、ボンドは乾くのが早いので一気に広い面に塗らず、すぐ貼れる部分にだけ塗るようにしましょう。
目地幅を統一する
2枚目以降は目地幅分あけてタイルを貼っていきます。ひとつひとつ目地幅を測っていくと時間もかかり大変です。そこで! 目地幅にしたいサイズと同じものを用意しました。タイルの間に挟むようにして貼っていくと自然と目地幅が揃ってくれます。
私たちは4mmの厚さの板材を使いました。
目地材をつくります
タイルが貼り終わり、ボンドが乾くのを1日おいてから目地材の出番です。
目地材は最初はさらさらした砂の状態。このままでは使えないので、水をすこしづつ混ぜて粘土状にしていきます。ドロドロしてきたら目地材を塗る準備が完了!
タイルが汚れても気にしない!
先ほど貼り付けたタイルの隙間に、目地材を塗り込んでいきます。
このときに「タイル汚れちゃうよ!」と思うかもしれませんが、大丈夫です!後で拭き取れば綺麗になりますので、まずは隙間をしっかり埋めるように目地材を塗り込みましょう。
隙間が埋まっていくのを楽しみながら塗り込んでいたら、あっという間に終了!
楽しい作業はすぐに終わってしまいますね。
乾ききる前に拭き取ります
乾ききってしまうと汚れがとれにくくなるので、目地材が半乾きくらいの状態で目地材を拭き取りましょう。隙間に埋め込んだ目地材はこすらないように、スポンジを少し濡らしてタイルだけを拭いましょう。
仕上げとして綺麗なタオルを使ってさらに拭い。ピカピカのタイルの壁が出来上がりです!
ちなみに、本来は見切り材というものをつけてタイルと目地の断面を見えないようにしますが、今回はわざと処理をしませんでした。
ショールームなので断面が見えた方が構造がわかりやすいというのもありますが、この目地がタイルに挟まっている感じ、とても愛らしくないですか?
目地材にはいろいろな色がありますが今回はブラウンのタイルにグレーの目地なのでシックな印象になりました。
タイルと目地の色によっても雰囲気は大きく変わりますので、皆さんのお好きな組み合わせで理想の空間をつくってみてください。