DIYでも簡単にできるという輸入壁紙。今回は特に扱いが簡単と噂の、壁に糊を塗るタイプの不織布素材の壁紙をチョイス。壁一面を自由に改装できるというUR都市機構の賃貸物件『カスタマイズUR』のイベントで貼ってきました。
壁の下半分にオークの挽き板を貼る予定だったので、壁紙選びは色の組み合わせを考えてグリーンにしました。白い絵の具で描かれたようなモチーフは野生の草花。木材との相性もよさそうなデザインです。
輸入壁紙貼りが簡単かどうか、壁紙貼り初体験の3名と一緒にトライしてみました。
貼る前の準備
手に持っているロール状になったものが輸入壁紙です。壁の面積から何メートル必要かを計算して発注しておきましょう。
そもそもなぜ簡単かというと、輸入の壁紙は国産の壁紙と違って幅が狭いので一人で持ちやすく、かつ1枚ずつ帯状に隣り合わせて貼っていくだけなのでDIYに向いているのだそうです。分かったような分からないような・・・とにかくやってみましょう。
まずはバケットに糊と水をいれてスタンバイ。忘れがちなポイントですが、万が一こぼしてしまったときのことを考えて床に養生をしておきます。
最初が肝心!
右利きの方であれば、壁の左から右に貼り進めると最後に出てくる余分な幅を縦に切るカットがやりやすいです。左利きの人は右からです。
1枚目に貼った壁紙がその後に続く2枚目、3枚目の垂直の基準となるので慎重に貼りましょう。
今回はイベントだったのでスタッフがお手本として1枚目を貼りました。
実際に貼ってみよう!
ロール状の壁紙を必要な長さで裁断します。
壁紙の柄には「リピート」があります。繰り返される柄を1枚目に合わせる必要があるので、どのくらい余分に長さを確保するか計算します。はじめてのDIYなので、貼る前に壁に一度あて、長さや柄があっているかイメージをつかみます。
今回の壁紙は不織布(フリース)製なので、壁の方に糊を塗っていきます。ペンキを塗る要領と同じで、まずは刷毛で際(きわ)の方から丁寧に。
その後は広い面をノリをつけたローラーでころころと糊付けします。一度に一気に壁前面を塗るのではなく壁紙の幅の分だけ。
塗る量の目安は指で触ってぬるっとする程度。イメージするよりもたっぷりでした。塗り終わったら糊を5分程度寝かせます。
確かにこれは簡単でした。壁紙によっては壁ではなく壁紙の裏側に塗るものもあります。そうなると壁紙を床に広げる必要がありますが、これなら作業場所もとらずに作業ができます。
柄合わせに苦戦!
隣の壁紙と柄を合わせながらつなぎ目を貼り、慎重に慎重に位置を決めたら上下の柄も合わせていきます。
ところが、柄が合わない!1mm、2mmがどうしてもずれてしまうのです。ずれたところを合わせると別のところがまたずれる。糊はすぐ乾くわけではないので何度でも貼り直しはできるのですが、それでも少し焦りはじめます。
何度やってもダメなので、だした結論は「あいだをとる」。目線にはいる高さを優先して一番目立たなさそうな高さで決めました。
あとでわかったことですが、輸入壁紙の柄はそもそもピタッと合うような精度では出来ていないようです。DIYでは細かなことを割り切り、前に進むこともときには必要なんですね。
位置が決まったら、しっかり貼り付けていきます。
たっぷり糊をつけたので隣の壁紙との隙間から糊がはみ出てきました。でも焦らずに。用意した水をスポンジにつけて拭き取っていきます。
広い面を「なでハケ」をつかって空気を抜きながら貼っていきます。
このタイミングでズレてしまっても、大丈夫。まだ糊は乾いていないので、貼り直しができます。
上下の余分をカット
余らせていた上下の壁紙を切り落とします。まずは「地べら」や「竹べら」をつかって角にしっかり折り目をつけます。
地べらを定規にしてカッターをいれてカット!余分をとりのぞく際、また糊がはみ出てくるのでスポンジで拭きとります。
つなぎ目の部分は「ジョイントローラー」を転がして圧着していきます。
ころころしているうちに、壁紙の浮きがなくなり柄が馴染んできました。
完成に向かって繰り返し
あとは同じ事の繰り返し。慣れてきたのか、手分けしてドンドン進んでいきます。
はい、完成!
気にしていた柄のズレも出来てしまえば、まったく気になりません。というか、ズレがあったことも忘れてました・・・。
輸入壁紙貼りは、噂どおり本当に簡単でした。使う道具も糊とカッターと紙ですからね。子供の頃から慣れ親しんだ作業です。
糊が乾くまでは何度でもやり直しが出来るので、失敗のリスクもほとんどない。それなのに部屋のイメージを一気に変えられる。
なるほど、DIYで壁紙貼りをする人が多いわけですね。
物件情報
UR都市機構のカスタマイズUR
フレール西経堂