賃貸に住んでいるけど……家が狭いけど……、それでも家づくりを楽しみたい!という方も多いのではないでしょうか。今回は、一人暮らしのスタッフが自宅でDIYに挑戦しました!
第一回は、仕事用のデスクづくり。toolboxでは、デスク天板とデスク脚を販売しているので、それらの商品を使って、ほぼ一人で組み立てまで行ってみました。
不満を感じていたデスクを手放したい。DIYに初挑戦!
今まで使っていたのはこちらのデスク。
幅は1000mmほどあるのですが、奥行きが350mmくらいしかなく、狭い部屋にはありがたいコンパクトさだけど、仕事用のモニターをおくとかなり手狭。数年前にとりあえず適当に見繕ったもので、質感などもあまり好みではなく、機会があれば買い替えたいと思っていました。
そこで、今回自分でサイズを決めてデスクづくりに挑戦することに!
家の全体的なレイアウトを考えて、デスクのサイズを決めていきます。
目指したのは、ノートパソコンとモニターを置いた上で、さらに紙やiPadを広げたりしながら、広々と仕事ができるデスク。軽くご飯を食べたり、花を置いたりできる余裕があるとなお良い。だけど、部屋の面積は広くないから、大きすぎるのもダメ。
紙に部屋の平面図を書いて、どこにどう配置すれば、どれくらいの大きさが収まるか考えていきました。
机の向きは、壁側を向いた方が天板を広くできそうでしたが、窓から見える景色や西陽が入った時の空間が好きなので、窓を向いた配置でおけるサイズに。
自分が通るスペースやデスクに置きたいもののサイズを洗い出した結果、幅は1000mm、奥行きは500mm以上が良さそう。椅子のスペースに600mmを確保して、天板は幅1000mm、奥行き600mmに決めました。
ショールームへ!実物を見ながら天板と脚、塗料を決める
サイズが決まったので、次は、材料です。toolboxで販売しているデスク天板と脚から選んでいきます。
改めて実物をみて決めようとショールームへ。
まず、天板。
私の家は、木目の強い杉フローリングに、木製の家具が多いです。お気に入りは南国テイストの花ブロックの腰壁。
このアクセントを生かすために家具の素材は「木」で統一したい、でも存在感は欲しい、ということで『フリーカット無垢材』を選びました!
「フリーカット無垢材」は、サイズオーダー、穴あけ加工、角丸加工、面取り加工など、色々なオプションがあります。
穴あけ加工は、写真のように丸い穴やアールがかかった四角い穴を開ける加工です。私は仕事机がごちゃごちゃしがちなので、天板の端に加工を施して、コードを納める切り欠きを入れることにしました。
角丸加工は文字の通り、天板の角を丸くする加工。面取り加工は、天板の縁の角を丸める加工です。それぞれどれくらいのアールをつけるか選ぶことができます。
今回は、シャープな印象にしたかったので、あえて角を丸くする加工は選ばず、すべてピン角のままにしました。
塗装は、「自然オイル塗装」「ウレタン塗装」「セラウッド塗装」「無塗装」から選べます。
「自然塗料」「ウレタン」「セラウッド」の順で、水や汚れに強くなり、経年変化も遅くなります。「無塗装」は自分で塗装をしたり、経年変化を楽しみたい方におすすめ。
せっかくの無垢材。経年変化も楽しみたいので、今回は無塗装品を購入し、自分で塗装やメンテナンスをしてみることに。
樹種は、節の存在感が好きな「ナラ(節・白太有)」。赤茶色の「ユーカリ」と最後まで悩みましたが、より白太や節など、独特の表情が楽しめる「ナラ」を選びました。
テーブル脚は、金属を折り畳んだかのようなシャープさに惹かれ『スチールプレート脚』をチョイス。スッと伸びる脚が美しいです。
4本脚をそれぞれ天板に打ち付けて使う商品なので、いずれ天板のサイズを変えたいとなった時にでも使える点も良いと思いました。
そして塗料です。ショールームにある塗料を試せる「ミキシングバー」で、サンプルに試し塗りをしてみました。
色をつけるのもいいなと思ったのですが、せっかくの無垢材の表情をそのまま活かしたい!と思い、天然由来の無着色ワックス『蜜ろうワックス』に決定。
元の色から大きく変わらないけれど、少し木目が濃く色づいているのがわかるでしょうか。
toolboxのWEBショップから注文!サイズは念入りに確認すべし
採用するものが決まったところで、toolboxのWEBショップから注文!
各商品をカートに入れて、「フリーカット無垢材」はサイズを入力していきます。
天板は1000x600mmで、右辺中央に200x15mmの切り欠きをつける計画です。
まず幅1000mm、奥行き600mmと入力。
左上を起点に、右側の切り欠きサイズを記入します。
切り欠きの奥行きは左から985mmのところから端(1000mm)までの15mm、幅は上から200mmのところから400mmの200mmです。
そう、そのはずなのですが、私はなぜか切り欠きの位置を間違えて注文してしまいました。全体の幅1000mmから穴を開ける位置を書くはずなのに、なぜか奥行きの600mmをベースに、585から600の15mmを記載していたのです!
カスタマーサポートのスタッフに、穴が小さすぎると声をかけられ、そのミスに気がつきました。
図を書いて確認していたのにも関わらず!危うく、天板のほぼ中央に穴が開くところでした。ダブルチェックはお忘れなく……(自戒)。
今思えば、右左どちらに切り欠いても問題なかったので、左側に空ける想定で0mmから15mmとしておけば間違わずに済んだのです。
商品開封!
そんなトラブルもありながら、自宅に商品が届きました。
「スチールプレート脚」は1週間程度、「フリーカット無垢材」は4週間ほどかかりました。
「フリーカット無垢材」は、サイズオーダーだったり、加工があるので、少し時間がかかる商品です。購入を考えている方は、早めの計画を!
「蜜ろうワックス」は、今回使うのは少量なので会社にあるものを使いました。今後のメンテナンスのために、後日購入しようと思います。
全てが揃ったところで、準備にとりかかっていきます!
まずは開封!段ボールでしっかり梱包されています。
「スチールプレート脚」は、脚4本と付属のビスが入っています。各4箇所止めるのでビスは16本。
「フリーカット無垢材」を開けた時は思わず、お〜!と声が漏れます。そうそう、この節の感じをお迎えしたかったんです!
どちらを表にしようかなと、両面の表情をみて検討。
大きい節も捨て難かったのですが、節がいい感じにばらけている方を表面にすることに。
こればかりはビスを打ってしまったら変えられないので慎重に選んでくださいね。
テーブル脚をどこにつけるか問題!墨出し作業
養生シートも用意していましたが、「フリーカット無垢材」の段ボールを広げたら養生がわりになったので、開封した時のまま進めていきます。
まず、墨出しという目印をつけていく作業です。
脚は4本バラバラなので、それぞれ角から同じ位置につける必要があります。
「スチールプレート脚」は床に向かって斜めに立つ商品。角ギリギリにつけると天板よりも足が少し出てしまいます。
部屋のスペースをなるべく無駄にしたくないので、天板から脚が出ないような位置につけたい。内側すぎるとバランスが悪そうなので、天板から脚がでないギリギリの位置に取り付けることにしました。
脚を天板に当てながら、位置を決めていきます。どうやら、角から縦横それぞれ35mmずつ内側に入れればちょうど良さそう。
差し金を使いながら、縦横それぞれ端から35mmのところに線を引いていきます。
4つの角全てに線が引けたら脚を当ててみて、ビスを打つところに印をつけて……
こんな感じになりました。下穴を開けずにできる場合は、ビスの位置の印はつけなくても大丈夫だと思います。
硬いナラ材に打てる?ビスで固定していく
では、ビスで固定していきます!何度か使ったことはあるものの、インパクトドライバーで何かを固定するのはほぼ初めて。ちゃんと打てるでしょうか。
フレームがない脚なのでテーブルの強度は脚と天板の接着面のみ。特にナラは、硬い樹種。上手くできるか心配です。
下穴を開けた方がいいかな……と思いつつ、とりあえずやってみます!
上からしっかりと押さえると意外とすんなり入っていきます。
後半は少し大きな音を立てながら最後まで打ち付けることができました!これは想定外!
では、脚がずれないように対角のビスを止めていきます。
と、ここで、天板の角側のビス打ちが難しいことが判明!
脚が斜めになっているので、インパクトドライバーを垂直に構えられないのです。
垂直に近い角度を見つけるべく、撮影をしてくれたスタッフにどこが垂直に近いか見てもらいました。打ち込んでみると、どうにかほぼ真っ直ぐに入ってくれました!
作業自体は一人で大丈夫そうですが、初心者の方は真っ直ぐにインパクトドライバーを構えられているか誰かに見てもらえると良さそうです。
下穴なしでも打てたのですが、材や打つ箇所によっては木が割れたり、また無理して打ち込むとビスが舐めてしまうので、下穴は開けたほうが安心です。
次は、下穴を開けて打ち込んでみます。
使うのは短めのキリです。「鉄・ステンレス・アルミ用」とありますが、大は小を兼ねる。木にも使用できます。
短めにしたのは、ビットが長いと折れやすいから。今回は天板に下穴を開けるだけなので、深くまで開ける必要がありません。初心者でも扱いやすい長さを選びました。
下穴を開ける時注意すべきは、下穴の径と打ち抜きです。当たり前ですが、ビスより下穴が太かったり、打ち抜いてしまったりすると、摩擦が効かず固定できません。
付属ビスの径が4mmほどだったので、今回は太さ2mmのキリを使います。
間違って打ち抜かないように、マスキングテープで印をつけました。
では、下穴を開けていきます。
ここで難しいのは、穴が曲がればビスも曲がるということ。きちんと垂直に入れていく必要があります。これも他の人に見てもらえると良さそう。
マスキングテープのところまで穴を開けたら逆回転してキリを抜きます。
下穴が空きました。垂直に入れることと、マスキングテープを気にすれば、簡単に開けられましたよ。
脚を当てて、ビスを打ち込みます。
下穴がない場合よりもすんなり行くかと思いましたが、手応えは変わりませんでした。しっかりビスが効く音がして一安心。
どんどん止めていきます。
全て固定し終えました!
墨出しからここまで1時間半くらい。意外とあっという間でした。
シャープな脚に全てピン角にした天板が合う!
取り付けてみて自分の選択は正しかった!と確信できました。
完成間近!サンディングしてワックス塗装
ここから、サンディングし、「蜜ろうワックス」を塗っていきます。今回は、反りなどは気にせず、組み立ててから表面と木口にだけ塗りました。
#240のサンディングペーパーを、『基本の道具工具 サンディングペーパーホルダー』にセットして使います。持ち手がついているので、力を入れやすいです。
ここでのサンディングは、ささくれなどを取り、表面を平坦に整えるのが目的。表面と木口全体をやすっていきます。
ささくれがかなりあったり表面が粗い場合は、#120、#180くらいの粗めのサンディングペーパーで一度やすってから、#240で仕上げると良いと思います。
ムラなくサンディングできたのが確認できたら、ウエスで木屑をしっかりと取っていきます。
最後に、「蜜ろうワックス」をウエスにとってうすーくケチケチ伸ばしていきます。
塗りすぎるとベタベタしてしまったり、汚れがつきやすくなるので、「ケチケチする」のがポイントらしいです。
塗ったところの濡れ感!木目や節が強調され、とっても素敵!
塗料を決めた時は、無垢材には試せなかったので、どうなるかドキドキしていましたが、想像よりもしっかり濡れ色になり、よかったです。
力を入れて擦り込んでいきます。色の違いがよくわかりますね!
「蜜ろうワックス」は匂いもほとんどなく、国産蜜ろうと天然エゴマ油のみでできているので、安心して使えるのも嬉しいです。手袋などをはめる必要もなく手軽にできました。
メンテナンスをするときは汚れた表面をまたサンディングして、「蜜ろうワックス」を塗り直します。「スチールプレート脚」に塗ってもいい味が出るかもと思ったので、メンテナンスの時に試してみようと思います。
全体を乾拭きして、ついにデスクが完成しました!このまま半日ほど乾かせばOKです。
完全に乾く前ですが、ベタベタする感じはなかったので、座ってパソコンを置いてみました!これから仕事が捗りそう!
仕事で使うもの色々置いてみた!
後日モニターやiPadなども置いてみたのがこちら。
大きめの花瓶も余裕で乗ります!前のデスクは奥行きが狭かったので、モニターが近く圧迫感がありましたが、ちょうど良い距離になりました。
右にあるベッドとの間は500mmほどあるので、通る時も狭さを感じません!
コード用の切り欠きがこちら。モニターの太めのコードも収まってくれています!ありがたい。
はじめてDIYに挑戦してみましたが、意外と簡単にできて自信がつきました!
今までは、車がないとホームセンターなどが遠かったり、色々な道具を集めるところから始めないといけないから、DIYはハードルが高いと思っていた節もありました。
しかし今回、toolboxのWEBショップで注文をしてみて、基本的な道具工具を含めた材料をすべて家にいながら調達できるので、意思さえ固まればすぐにできることを改めて体感しました。
初心者におすすめのデスクづくり!ぜひ挑戦してみてください。
(庄司)