横から見つめていたい
お店で器を選ぶ時、高台から口縁にかけてのカーブの感じだったり、釉薬の溶け具合だったり……。持ち上げて、横から斜めから吟味して決めたそれは、家でも眺めて使ってなんぼの存在ですが、帰ってきたら引き出しの中に詰め込まれていて、なんだかもったいない。
器に限った話ではなく、我が家のキッチンには似たような境遇の物がたくさん眠っています。
自分にとっては、視界に入るだけで「いいわぁ〜」とパワーをもらえるようなものだからこそ、使う時だけでなく、いつも目に入る場所に並べておけたら。暮らしの彩りとしてキッチンの背景になり、日々の活力にもなる。何より手に取りやすく、それって最高じゃん!と思う訳です。
そんな大切な小物たちの置き場所がつくれる『レギュラーシェルフ』。壁付けできて、キッチンに設置しやすいサイズの収納棚です。
キッチン収納の選択肢はあまたあれど、名前の通り「日々の生活に欠かせない物」を並べることをイメージしてつくりました。すぐ手が届く場所に備えておきたい常備棚的存在です。
区画をつくり、秩序を保つ
四角いフレームの中にある棚板は、均等に割り付けられた固定棚です。
置きたい物に合わせて後から動かせるメリットに後ろ髪を引かれながらも、側面にダボや金具がないすっきりとした見た目の良さを選びました。
使う上でも良かったことがあって、動作の中でぽんっと物を置いた時にも自然とラインが揃い気持ちいい。棚板自体が、ノートに引かれた罫線のような役割を果たしてくれるんです。
そして、棚板の厚みは18mmに。一般的な箱型シェルフと比べると少し厚めな設定です。平皿を何枚か重ねたり、ずっしりとした素朴な器が置かれた時にも安定感を感じられるバランスにしました。
一歩離れた場所から見れば、四角いフレームと背板の存在が、壁面と区画を明確に分けて領域をつくってくれる。置かれている物の形・質感に目が向く一角をつくりやすいように思います。
細かくこだわっていますが、出来上がったものとしては、なんでもない箱のようなフォルムに。棚自体に作為がなく、物が置かれてはじめて生きてくる、そんなシェルフに仕上がりました。
開発している段階から「これを並べてこんな風に使いたい」欲がむくむくと……!完成した「レギュラーシェルフ」に、自宅の一軍を集めてみました。その様子をご紹介します。
マイ茶棚
「休憩がてらお茶にしよう」の回数が、おそらく人より多めな我が家。三度の飯より出番の多いお茶の道具を集結させて、小さな茶棚をつくってみました。
4寸(およそ12cm)くらいまでのお皿は置けるので、休憩につきもののおやつを載せる豆皿・小皿も自然とここが定位置に落ち着きました。
今まで日用品として使っていた物たちがこうして並べられると、お店で手にとった時の高揚感が思い起こされて、不思議とこれからも大切に使おうと思えたりします。
しまえる高さが限られているので、背の高い保温ボトルなど、残念ながら収まらなかったものもありましたが、そこはキッチン下へと割り切って。
チャイの気分が盛り上がれば、この場にスパイスが加わったり、バナナや柚子、ミントの水耕栽培が占領をはじめたり。巻き起こるマイブームに合わせて道具も入れ替わり立ち替わり変化をしていくような予感がしています。
それぞれのレギュラーシェルフ
「レギュラーシェルフ」を使ってみて思うのは、見栄え良く並べようと気負うことも、頑張る感じもなく、自然で便利に付き合える棚だということ。
きっちり収納計画を立てず、使ってみてからフォーメーションを組み立てていく派の自分にとっては「積んだり並べ替えたりを繰り返すうちにこうなりました」の見た目が心地よい。物をたくさん詰め込めないつくりも性格に合っていて、近い将来、大いに助けられるような気がします。
もちろん、ディスプレイ棚として綺麗に並べるのもOK!使う人によって個性が出てくるのがこの棚の良さでもあります。心地よい距離感で日用棚として使い倒してもらえたら本望です。
他にもスタッフが実際に使ってみた様子をレポートしてみました。ぜひこちらも参考に、自分にとって良い棚の在り方に思いを巡らせてみてください。
レギュラーシェルフの全16商品
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