石や土など素材感感じられる空間の床に使われた『燻蒸フローリング』。渋さが空間にハマっています。(120)(写真提供:一級建築士事務所 knof / 撮影:Haruki Kodama)

時を経た風合いをつくりだす

「暮らし始めて10年になります。」そう言われたら信じてしまいそうな、もう何年も一緒に過ごしてきたかのような空気感をつくり出してくれるフローリングができました。

渋い色褪せた表情と、板の一枚一枚で異なる色味が、気取りすぎないこなれた雰囲気を演出。表面のわずかな凹凸感は、光が差し込むと印象的な陰翳を生み出します。

光があたると陰翳が際立ちます。(120)

落ち着いた雰囲気で、素材感のあるアイテムたちを引き立たせてくれる。オリジナルの『燻蒸フローリング』です。

古い鉄脚のスツールが似合う佇まい。(180)

渋さの秘密は燻蒸処理による色変化

一番の特徴である、渋いオークの色味。これは表面に着色をしているのではなく、「燻蒸(くんじょう)処理」によるもの。
着色で仕上げるフローリングを製造する際、元々の木の色味を抜くために行われる下地処理です。

主にアンティーク加工を施したフローリングは、この燻蒸処理によって板の赤みや黄みを一旦脱色し、アンティーク風な塗料の色を入りやすくしているのです。

僕たちが惹かれたのは、この燻蒸処理後そのままの表情。元々のオークの板の個体差はそのままに、「渋み」が生まれたその風合いが、イメージしていたものにぴったりはまったのです。

元々の色の個体差はそのままに、全体に色褪せた渋い表情。(120)

凸凹が奥行きある表情をつくり出す

この表情を引き立てるためにこだわったポイントが、表面のわずかな凹凸。ブラッシング加工を強めに施し、素足で歩くと足裏にかすかに感じられるレベルの立体感に仕上げました。この凹凸が光を受けた際に陰影を生み、一層深みのある表情をつくり出します。

板幅は、120mmと180mmの2種類をご用意。乱尺で長さにバラつきをもたせ、色味の個体差とともに、空間に心地よいリズム感を演出します。

ブラッシングを強めに施し立体感を演出。(180)

傷も許容する、奥深くまで続く色味

ラスオークフローリング」が、活きいきとした木の表情も使い勝手も「ちょうどいい」を追求したフローリングならば、この「燻蒸フローリング」は、もう少し落ち着いた雰囲気がほしい方に。

渋いその表情は、どこか日本的な「寂」の世界に通じるものもあり、和の空間にもはまると思います。

木の奥深くまで色が変化し、傷がついても目立ちづらいことから、土足使用のオフィス空間にもおすすめ。カウンターや壁や天井のアクセント材として使うのもありですね。

傷がめだちにくいのでオフィスにもおすすめ。(180)(撮影協力:株式会社ルーヴィス)

古材まではいかない、○○風な塗装でもない。燻蒸という技法でつくり出した、新材でありながら、時を経て色褪せたような表情が魅力のフローリングです。

最初から使い込まれたような雰囲気に。(120)

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YouTubeライブでもこの商品について紹介しています。

燻蒸フローリングの全2商品

担当:一杉 / テキスト:来生

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