What’s “SETUP”?
キッチン、洗面室、リビングなど特定の空間をtoolboxが選んだ最適なパーツでセットアップ。 リノベーション、リフォーム、新築問わず、家づくりの素材として一式まとめた状態で販売します。まずは家づくりのスタートにサイズを選んで当てはめてみてください。 そこから「マイホーム」が少しずつ見えてくる。“SETUP”は自分仕様の家を作りはじめるきっかけになるかもしれません。
今回は長いこと親しまれてきたオールイン洗面台を再解釈。洗面室リフォームにうってつけの洗面セットアップです。
いまこそ洗面室リフォーム!
洗面台のリフォームといえば、設置するだけで至れりつくせりな機能が手に入る置き型のオールインワン洗面台。細々したものを整理できる仕切られた棚。中央にはミラー。照明が一体化されていたり、シャワーホースが付いていたり…。古くから様々な住宅設備メーカーから販売されていて、今も進化を続けています。
使いやすくて、リフォームのときもまるごと置き換えできて重宝する存在ですが、唯一気になる点を上げるとすれば、壁や床の仕上げに洗面台のフォルムがしっくりこないこと。便利で使いやすいコンセプトはそのままに、洗面台の機能だけ新しくするのではなく、洗面室によく馴染み、更には過ごし方までリフォームできるような洗面セットを目指しました。
見た目も使い勝手も大事
まずは一体化されているシンクや水栓、ミラー。収納や照明といった要素をいちど分解するところから開発が始まりました。
メインの『アイアンスタンドシンク』は間口が広くて比較的フラットな形状です。洗顔はもちろん道具類の洗浄などにも使いやすいかたちは、洗剤やタワシをコーナーに置いておくことも。湿気の多い洗面室。シンク下は風通しの良いオープン収納にしました。隠したいときは籠や箱をうまく使えば収納力は担保できます。床から立ち上がったデザインは掃除がしやすく、グレーのモザイクタイルを貼った床と相まって見た目もすっきり清潔な印象です。
水栓は奥行きの浅いライニングを設けて壁から出しました。これならマンションの躯体壁の面にも設置できますし、コンパクトな洗面室において立水栓より奥行きのあるシンクを置けるというのもメリットです。
オールイン洗面台のミラーは裏に収納があるタイプが多いのですが、今回は壁に馴染みやすい『メタルフレームミラー』を選びました。奥行きが浅いから大きくても圧迫感が無く、ライニングのトップに歯ブラシやヘアスプレーといった毎日使うものを置くことができます。といっても、予備の日用品など隠したい物もあるでしょう。おすすめは『アルミミラー』キャビネットを壁にポツンと取り付ける手法です。市販のメディスンボックスを家族で必要な個数を揃えても良いかもしれません。
照明も壁への馴染みやすさを考えてシンプルなレセップをひとつ。ムードを出したいときは電球色、ちゃんとお化粧したい場合は温白色、明るいもの、暗めのものなどなど…、好みの電球に変えることが出来ます。たかが電球ひとつですが、洗面室の雰囲気はけっこう変わるものです。
今回のセットアップはタオルハンガーがセットされていません。シンクが陶器なので吸盤式のフックが取り付けできます。スタイリングでは『ワイヤースポンジラック』を合わせました。石鹸置きとワイヤーラックのセットでワイヤー部分にタオルを畳んで置いています。
使い方に合わせて微調整
ミラー脇の小さな棚は、プラスチックで成形されている仕切り棚の代わりに『棒棚受け』にウッドデッキ用の人工木をカットして取り付けました。棒棚受けは6本が標準でセットされますが、棚板は付属しません。棚の形に置くものを合わせるのではなく、空間が許す限り棚板の数、幅、位置を自由に決めることができます。必要な分だけ数を増やしたり、最小限に減らしたり、洗面との関わり方によって有り様が変化します。大小様々な棚で壁面収納を計画するのも良さそうです。
「多機能で使いやすい」というオールインワン洗面台のコンセプトがベースにあったからこそ、内装材との相性や過ごし方に目を向けてつくることが出来ました。洗面室のリフォームに、ブラッシュアップされた「馴染みの洗面台」はいかがでしょう。
リフォーム工事サービス
年季の入った洗面台を交換する場合や、中古マンションを買ったけど洗面室だけ新しくしたい場合に、部分工事としてセットアップをインストールするリフォーム工事サービスをはじめました。
施工エリア内(現在は東京近郊)であれば、既存の洗面台撤去からお取り付けまで対応可能です。専用ページよりお問い合わせください。