「手を洗う」に特化したボウル
手を洗う。という行為に応える最低限のサイズと、質実剛健さを感じさせる厚ぼったいフォルム、コロンとしたシンクや縁の丸みがもたらす可愛らしさ。
最近は、シャープなシルエットの手洗い器が多いこともあって、そのデザインに新鮮な印象を覚えます。
昭和生まれのグッドデザイン
目新しいのに、どこか懐かしさも覚えるこちらの手洗い器。実は、昔の団地や住宅のトイレによく使われていたもの。今よりも住空間のスケールが小さかった頃、この手洗い器がトイレの隅で活躍していたのです。
耐久性を重視したゆえの厚み、水跳ねを受け止めるバックガード、必要な要素だけでつくられた形。住宅供給の増加であらゆるものの生産が工業化されていった昭和の歴史を感じるプロダクトなわけですが、このコンパクトさとシンプルさは、今の時代の住空間でも重宝されると思うのです。
スペースを邪魔しない小ぶりなサイズは、トイレはもちろん、ガレージやお店の一角など、「ここで手が洗えたらいいな」という場所にも取り入れやすいアイテムです。
合わせる仕上げやパーツを引き立てる手洗い器
この壁付け手洗いボウルの魅力は、本体がかわいらしいだけでなく、組み合わせるパーツや仕上げも魅力的に見せてくれるところ。
たとえば、「壁付けつまみ単水栓」と塗装壁を組み合わせると、モダンな雰囲気の手洗い空間に仕上がります。
シンプルな「壁付け三角ハンドル単水栓」と定番の100角タイルと組み合わせれば、インダストリーな雰囲気に仕上がります。
手洗いボウルの機能が最低限な分、ソープを置く『船舶サニタリーパーツ』や、タオルを掛ける『ハンガーバー』といった洗面アクセサリーで、手洗いまわりの演出ができることもポイント。
露出することが嫌がられることも少なくない排水トラップまでをもインテリア然と見せてくれます。あえて給水管も露出する、ミニマムなコーディネートにしても面白そうです。
どんな背景でも「キャラ立ち」する
タイプは、フラットとコーナーのふたつ。取り付け場所の空間形状や動線を考慮の上お選びください。オプションの水栓は4種類をご用意、排水トラップもセットでご購入いただけます。
スペースを邪魔しないのに存在感はしっかり。洗面アクセサリーや壁仕上げとの組み合わせが楽しくなる、空間演出性の高さ。「コンパクトである」以上の主張を求める場合に、イチ押ししたい手洗い器です。