壁を彩るテクスチャー感
居心地のいい空間ってなんだろう? そんな妄想を広げるうえで重要なのは「壁」と「床」の素材選びだったりします。
壁面を単色でまとめるのも素敵ですが、お気に入りの絵や小物を飾りたいあのエリアだけは、ちょっと気分を変えてみたい。そう考えたときにおすすめしたいのが『ピクセルタイル』での壁面仕上げです。
こちらは単体で見ると小粒で主張が控えめなのに、集合体になったときに魅力が増す、ひと癖あるタイルなんです。
塗装とも壁紙とも違うモザイクタイルのテクスチャーに、あたらしいタイルの可能性を感じとりました。
広い壁面こそ、いい塩梅
タイルというと水回りに部分使いするケースがよく見られますが、私たちがご紹介したい使いかたは、キッチンやリビングの壁一面など広い空間への施工です。
たとえばホワイトのタイルに黒の目地を合わせたとき、近づいて見ると「白いタイルの壁」ですが、引いて眺めてみると「グレーの壁」にも見えてきます。でも、ただグレーに塗装した壁とも一味ちがう、ちょうどいいさじ加減。
タイルならではの質感と目地のコントラスト、色のバリエーションを工夫することで、壁面への可能性がグッと広がってくるのです。
品よくアノニマスな存在
私たちがこのタイルに惹かれた理由のひとつは、いい意味で「主張がない」ことでした。
一般的にモザイクタイルは10角や25角、50角が一般的ですが、『ピクセルタイル』はあまり見かけない「15角」という、15mm四方の小粒なサイズ感。
フラットな表面にマットな質感。1mm程度のアールがついた角。ほんのわずかな艶がもたらす陰影が、壁面として集合体になったときに適度な立体感を生み、上品な存在感を放ってくれるのです。
木の家具と相性のいいカラー展開
私たちが2020年に発表した新サービス “SETUP” の第一弾、『キッチンSETUP-01』で使用している『木製システムキッチン』の面材は、スカンジナビア家具に使われることも多いバーチです。その雰囲気に似合うタイルを探す中で出会ったのが、このピクセルタイルでした。
色はホワイト・グレー・ブラックの3種類。空間になじむスタンダードなものをご用意。洗面所でしたら『ワークカウンター洗面台』など、木を使ったアイテムと相性良しです。
モノトーンだからこそ引き立つそのサイズとタイルの表情は、空間に小気味良さを与えてくれるはずです。