ほっそりと、でしゃばらない
お気に入りのカーテンが風にふわりと揺れ、やわらかく漏れる光とうっすら映る緑の影がまぶしくて美しい。
そんな窓辺をぼーっと眺めていると、心がゆるんでいくのを感じます。
そうやって理想の窓辺を妄想したときに、意外と重要なのは「カーテンレール」の存在なんです。
一般に流通しているカーテンレールは太くてやぼったかったり、意匠性のあるものは主張が強すぎたり。もっと窓辺の風景に寄り添うようなカーテンレールがあったなら……と思い、つくりました。
極限まで細くしたパイプの直径は10.5mm。無駄な装飾を施さず、パイプとそれを支えるブラケットだけ。窓辺にただすっと線を描いたようなシンプルさが魅力です。
このカーテンレールを開発することになったきっかけは「『ハンガーバー』みたいな、シンプルなカーテンレールが欲しい」というお客さまの声。必要最低限の強度と構造でつくってみたら、こんな佇まいになりました。
「お気に入りの布を窓に吊り下げる」そんなシンプルな装いを叶えるカーテンレールです。
削ぎ落とすことで生まれた機能美
窓辺で主張しないことを追究した結果、カーテンレールとして必要な機能だけが残りました。
「シングル」だけでなく、カーテンの2枚吊りができる「ダブル」もご用意。どちらもカーテンレールとして適した奥行きになっています。
サイズは50cmから282cmまでのあいだでオーダーが可能。片開きカーテン対応は141cmまで、それ以上のサイズは両開きカーテン対応です。
細いパイプはサイズが長くなるとたわんでしまいますが、142cm以上のサイズはブラケットで連結させる仕様にすることで、その華奢さを維持しました。パイプとのバランスを考えて、ブラケットも細く仕上げています。
閉めた時にカーテンが流れないように、パイプの両端にはストッパーがあります。極力目立たないよう、出っ張りはわずか3mm。下から見上げた時にはほぼ視界に入りません。
さまざまなシーンになじむ
極限まで細くしたカーテンレールには『ガーゼカーテン』や『シーチングカーテン』のような、かろやかな生地が似合います。
カラーはホワイトとブラックの2色展開。カーテンは毎日開け閉めするものなので、剥がれに強い塗装を施しました。
ホワイトは白い壁や木の窓枠などオールマイティーに使えるカラーです。ブラックは躯体現しの壁との相性も良く、白い壁に合わせても窓辺がキリッと引き締まります。描きたい窓辺の風景をイメージしながら、空間やカーテンとの組み合わせを楽しんでください。
ハンガーバーのようなシンプルな形は、間仕切りがわりにカーテンをかけたい場所や、クローゼットをカーテンで隠したいといった、窓辺以外のシーンにもぴったりです。
専用フックをご用意しました
カーテンレールとカーテンにこだわるなら、その吊るしかたにも気を配りたいもの。
よりスッキリと美しい空間にみせるために「専用カーテンフック」をつくりました。フックで吊るす一般的なカーテンに使えるので、お気に入りのカーテンを自由に選ぶことができます。
カーテンレールで窓辺の風景をつくる
カーテンは選んでも、カーテンレールを「自分で選ぶもの」と思っている人は、少ないのではないでしょうか。
気軽に変えられるカーテンとちがい、取り替えが容易ではないカーテンレールは家づくりの計画中に決めて、工事の時に取り付けたいもの。実は、カーテンレールは窓辺の見映えを決める重要なファクターなんです。
カーテンレールからはじめる窓辺づくりで、ずっと眺めていたくなる風景をつくってみませんか。