「水栓」からはじめる空間づくり
手や顔を洗ったり、歯を磨いたり、洗面所は家族みんなが毎日使う空間です。
家づくりの過程においても、どんな洗面台にしようか、どんなタイルにしようか、コーディネートの妄想がふくらみますよね。
洗面所を構成するさまざまなパーツがある中で、わたしたちが改めて注目したいのは「水栓」からはじめる洗面空間づくりです。
「壁付け水栓」を選んでみる
洗面水栓といえば、洗面台などに固定されているものがほとんど。けれど「壁付け水栓」はその名のとおり、壁につける水栓です。
身近なところだと、小学校の手洗い場を思い出してみてください。昔からあるものですが、施工に手間がかかることから、家づくりにおいて提案されることが少ないアイテムでした。
しかし「壁付け水栓」を起点に洗面所コーディネートを考えることで、空間をもっと自由に遊ぶことができるのです。
組み合わせで自由に遊ぶ
『壁付けセパレート混合水栓』は、すっきりと美しく、とにかく絵になる佇まい。わたしたちも「これならラインナップに加えたい!」と惚れ込んだアイテムです。
スパウトと操作レバーが分かれた印象的な見た目に、余計なものを削ぎ落としたフォルムと丸い台座がアクセント。角がないからやさしく上品な印象に仕上がります。
例えばこの水栓に、フラットな白い壁とシンプルな洗面器を組み合わせてみましょう。宙にふわりと浮いた、アートピースのような洗面空間が完成します。
壁をふかしてタイルを貼れば、ちょっとしたものが置ける立体的な洗面所に。壁付け水栓の良さをいかした、見た目も使い心地も妥協しない洗面所をつくることもできるのです。
洗面空間を解放しよう
最近では閉じこもった空間より、廊下やリビングなどオープンなところに洗面所をつくるかたも多いのではないでしょうか?
佇まいの良い水栓は、人目に触れることで真価を発揮します。せっかくならば隠してしまわずに、見せる洗面所をプランニングしても素敵です。
実は壁付け水栓はお手入れもかんたん。立水栓のように根元に水滴やカルキがたまらないので、開放的な場所でもきれいを保つことができます。
スパウトの直径は18mm。コンパクトな空間でも広々とした空間でも使えるように、短いものと長いものの2つのサイズをご用意しました。
推しは「サテン」仕上げ
仕上げは光沢のある「クローム」と、マットな「サテン」、「ブラック」の3種類。
質感の良い「サテン」なら、大人っぽい雰囲気がつくれます。マットな質感だから、水垢が気になりづらいのもポイント。
価格は少し上がりますが、水栓にこだわり、水栓ありきで洗面所を構成するのであれば「サテン」をおすすめします。ちなみに日本ではtoolboxのみでのお取り扱いです。
とはいえ「クローム」は艶やかで、どんな空間にもフィットする普遍的な煌めきがあります。マットな「ブラック」は空間を引き締めてくれます。好みにあわせてお選びください。
美しい水栓で、世界は広がる
この水栓はディテールにこだわるイタリア製。
スパウトのちょっとした角度のクオリティが高く、目に見える部分だけではなく壁に埋め込まれてしまう裏側まで美しく設計されています。デザイン・質感・価格のバランスも魅力のひとつ。
キッチン水栓として人気の『ハンドホース水栓』と同じメーカーがつくっているので、質感マニアのかたはキッチンと洗面で仕上がりを揃えて、マイホームのパーツをうっとりと眺めてみるのはいかがでしょう。
愛のままにわがままに。「水栓」から空間を妄想することで、家づくりの世界は自由にのびのびと広がってゆくのです。