心から気持ちよさを感じたい
ふかふかとした床の上に、大の字で寝転びたい。そんなふうに思ったことはありませんか?
ひと仕事終えて家に着き「やりきった〜」と倒れこむ。私にとっては、それが至福の時だったりします。
お日様がさんさんとした日に、のんびり寝転がるのもそう。やんちゃな子供が走りまわって転んでも、そのまま床の上でじゃれあう姿を想像したりするんです。
けれど「くつろげる床材」って、意外と少ないもの。というよりきちんとその特性が知られていないから、カーペットは選択肢にすら上がらないのかもしれません。
そこで日常使いできて、気持ちよくすごせる『ウールカーペット』をご用意しました。
夏は涼しく冬はあたたかく。1年中快適に
羊の毛は洋服をはじめブランケットやお布団など、私たちの暮らしのあらゆるところに選ばれています。なぜならウールがいちばん人の感触にあうんです。
夏は涼しく冬はあたたかくしてくれる特性があり、湿気を吸収して放出する「調湿機能」をもっているので、ジメジメした梅雨の季節でもサラッとしています。
「暑そう」と思うかもしれませんが、そこは自然素材ならでは。想像以上に涼しくすごせるので、冬よりも夏のほうがカーペットのよさを実感できることでしょう。
羊の毛、そのままの色
こちらのウールカーペットは羊の毛をそのまま使い、着色をしていないところもポイントです。自然素材でしか味わえない、独特な色合いと質感を楽しむことができます。
「ベージュ」と「グレージュ」は、イギリスとアイルランドの間に浮かぶマン島に生息する希少種「マンクス・ロフタン」の羊毛を主に使用。ロフタンとは「小さな、愛らしい茶色い奴」というバイキングの言葉です。そんなことを知ったら、ますます愛着が湧いてきますね。
「ダークブラウン」は、イギリスのウェールズ山地に生息する「ブラック・ウェルシュ・マウンテン」の羊毛を使っています。彼らは羊の中でも最高峰の品質と呼ばれており、優れた保温性と耐水性が魅力です。
お手入れは、意外とかんたん
カーペットはメンテナンスが大変と思うかもしれませんが、そんなことはありません。繊維がほこりを吸着してくれるので、普段のお手入れはこまめに掃除機をかけるだけ。
羊の毛は人間の髪と同じように「キューティクル」があり、油分を含んでいることから、撥水性が良いのも特徴のひとつ。飲み物をこぼしても弾いてくれるので、すぐに拭き取れば大丈夫です。
いつの間にか染み込んでしまった汚れやシミも、ぬるま湯をかけて乾いたタオルで軽く叩くことで落とせますし、家具の足あとがついてしまったときは、スチームをあてれば復元できます。
手をかけたら永く使える、とても優れた素材なんです。
老舗がつくる、カーペット
高級ホテルから住宅や店舗まで、日本のウールカーペットを多数手がける、老舗のメーカーが製造しています。
日本でも数台しかない歴史ある「ウィルトン織機」を大切に使い、合理性が求められる現代の流れとは逆行するような手間と時間をかけながら、熟練の職人さんによって丁寧につくられています。
その数あるラインナップの中でも、メンテナンス性がよく、値段もおてごろ。全体的なバランスがいいものをセレクトしました。
toolboxの中では『ASSY』や『ZERO-CUBE TOOLS』で採用しているものと同じカーペットです。
足元から、気分を変えてみる
ダイニングなど、人が集まる場所はフローリング。寝室はくつろげるように、やわらかいカーペット。部屋ごとに床の印象を変えてみてはいかがでしょう?
そのほかにも、気持ちのオンとオフを切り変えられる、階段などへの使用もおすすめです。音が響きにくいのはもちろんのこと、冬でも足元が冷えることなく、あたたかくすごせます。
素材の特性をいかしながら、自分自身にあったライフスタイルで床材を選んでみると、家づくりの可能性はもっと広がる予感がします。