水栓を「仕上げ」で選ぶ
形状は数多あれど、あまり仕上げのバリエーションがないのが水栓。キッチンの面材を選ぶように、水栓の仕上げにも選択肢があっていいのでは?
ということで生まれたのが、こちらの『ニッケルサテン水栓』。toolboxオリジナル商品です。
世の中に多く流通している水栓の仕上げはクロムメッキ仕上げ。そのきらびやかな光沢と比べ、ニッケルサテン水栓は鈍い光を放つ、シルキーな表情。色味は少し黄色みを帯びているという特長があります。
キッチン用と洗面用のシングルレバー混合栓。2種類の展開となります。
手仕事で仕上げています
ニッケルサテン仕上げのきめ細やかな表情は、職人の手によるもの。最後の仕上げの工程は一本ずつ手仕事で研磨しています。
単純なつくりに見えて、実はいくつものパーツを組み合わせて出来ている水栓。その小さいパーツをひとつずつ、丁寧に磨いているのです。
この仕上げの魅力は見た目だけではありません。実際に使ってみると、そのマットな表情ゆえ、水滴の水染みがあまり気になりません。毎日丁寧に磨き上げなくてもさまになる。そんな、日常に寄り添う側面も魅力的です。
仕上げだけでなく、形にもこだわりました
キッチン用水栓は、コンパクトキッチンにも似合うやや小さめのサイズ。もともとはtoolboxオリジナルの『ミニマルキッチン』シリーズに似合う水栓を、と開発したもので、見た目のバランスと水はねを考慮して、スパウトと呼ばれる吐水口までのアームの高さは少し抑え気味に。
吐水口は真下でなく手前側を向くように斜めの角度をつけたりと、全体のバランスにも考慮しました。
洗面用水栓は、細身で直線的なシルエット。ミニマルなデザインの洗面器に似合います。
機能は、シンプルな形を生かすために必要最低限に。バーひとつで、温冷・水量が調整できるシングルレバー混合栓です。
水の出方は、泡沫吐水(ほうまつとすい)という、水に空気を含ませた柔らかな触感の水流方式で、水はねが少ないこともメリットです。
素材の組み合わせを楽しんで
例えば、コンクリート打放しの壁、モルタルのカウンター、古材をアクセントにした空間など、硬質な素材の空間は、鈍い光沢のニッケルサテン水栓を組み合せることで、落ち着いた大人の雰囲気に。『ホワイトミニマルキッチン』のような、マットで無機質な素材でつくる空間にも、このシルキーな表情がよく馴染みます。
オプション的な扱いになることが多い水栓ですが、実はキッチンや洗面の雰囲気を決める大事な要素。毎日使う場所だからこそ、形だけでなく、仕上げにもこだわって、ベストな組み合わせを選んでください。