地味なアイツの隠れた魅力
システムキッチンによく使われている、手前が斜めに開いた深型のレンジフード。見たことある! という方も多いのではないでしょうか。
実に日本の住宅の約7割に使われているこちらの『ブーツ型レンジフード』、その採用数からは性能への安心感を覚えます。そして最多普及品であることの一番の魅力は何と言ってもその価格。排気量が大きいシロッコファンタイプのレンジフードで最も価格帯が安いのが、このレンジフードなんです。
もちろん予算に糸目をつけなければ、もっとかっこいいレンジフードや多機能なレンジフードがたくさんあります。でも、この価格でこの能力なら十分だと思うんです。
そしてもうひとつ挙げたい特長が、定番品だからこそのアノニマスな存在感。地味で特徴のないレンジフードというイメージがあるかもしれませんが、実は意外と「使える」んです。
使い方次第で垢抜けた雰囲気にも
実はオリジナルの造作キッチンにも合わせやすいこちらのレンジフード。
特に、リノベーションによる家づくりでラフな雰囲気のキッチンにしたい時、高価なレンジフードはスタイリッシュ過ぎてアンバランスになりがちだったりするので、これぐらいでちょうどいい! と思えるレンジフードだと思います。
吊り戸棚と一体化させた使い方をされることが多いのですが、吊り戸棚と間隔を空けてレイアウトしてみたり、オープンラックと合わせてみるのも、これまでのイメージとは違った印象をつくることができます。
ダクト部分を隠す幕板と呼ばれるパーツが付属していますが、幕板を付けずにダクトを露出させても垢抜けた雰囲気がつくれます。
カラーは3色、サイズは2種類
カラーはホワイトとブラック、なかなか見かけないシルバーもご用意。
サイズは本体幅が600mmと750mmの2種類があり、コンロのサイズに合わせてお選びください。幅750mmを使って、吊り戸棚や壁との間に隙間ができないようにするという選び方もあります。
吸気口のフィルター部分はオイルガード塗装が施されており、油汚れが落ちやすくお手入れしやすい仕様になっています。
定番品でつくる「こなれ感」
何度も言いますが、こちらのレンジフードはものすごくかっこいいとか、機能が至れり尽くせりというわけではありません。が、使い方次第で「意外といいじゃん!」になる可能性を秘めていることが魅力です。
ファッションで言うなら、頭からつま先までハイブランドで固めるよりも、安いアイテムを上手に使ってオシャレに見せる! みたいな。
家づくりのこだわりどころであるキッチンは、予算を費やしがちな場所でもあります。コスト調整に悩んだときにも助けになるレンジフードです。