天然木の素材感
ウッドブラインドに憧れて、激安ウッドブラインドを買いました。はやる気持ちを抑えつつ、早速取り付け、少し離れた位置から眺めてみる。……イメージと違う。
そもそも木と呼べるのかも分からない素材に、ベッタリとした無表情な塗装が施され、ボテッと重い印象を与え、表情の消えた板は光を反射しプラスチック感すら出ている。有機質な表情を取り入れたくて採用したはずのウッドブラインドは無機質なウッド風ブラインドでした。
僕が初めてウッドブラインドを購入した時のことです。
これらのウッドブラインドは、表面に施された塗装により素材の劣化や汚れを防ぐ目的もあり、何しろ価格が手頃なため、これ自体を否定するつもりは全くありません。
しかし、1枚1枚違った表情を持つ板が織り成す全体の表情は、やはり天然木でしか手に入れる事はできません。
ありそうでないマットな仕上げ
天然木を使用したウッドブラインドは多々有りますが、このウッドブラインドはよくあるツヤツヤなウレタン塗装を施さず、あえてオイル染料の工程でとめているため、ツヤがなくマットな仕上がりとなっています。
それは単純に質感の違いのみならず、開放時の日の光の反射や、全て閉じた時に起こる室内照明の反射を和らげ、空間全体に柔らかい印象を与える効果を生み出します。この光の反射は結構重要で、せっかく素材感のある木を使っても、表面の塗装が光を跳ね返してしまうため、木目の表情を生かしきれていないことがよくあります。
その点このウッドブラインドはツヤのある塗装を施していないため、羽根1枚1枚が、優しく光を包んでくれるので、光を当てても木目の表情を楽しむことができます。
せっかく空間全体をマットに仕上げたのに、ウッドブラインドだけツヤツヤというあの状態から解放される時がきました。
軽さにもこだわって
そしてこの天然木、羽根の厚さも可能な限りそぎ落としたため、軽いんです。この軽さの問題、文字通り軽くみてると後々重い問題になってきますよ。
問題は設置後、日常的に開閉する時におこります。特に高さ2m程の掃き出し窓に設置した場合、上に巻き上げるにつれて板の重さが増すため、巻き上げ最後の重量負荷は予想以上のものになります。そのため日常的に開閉を伴う窓では、かなり厄介な作業となります。
木材の中でも比重の軽い桐材は、巻き上げ時に起こる重量負担を軽減してくれます。レッドシダーも桐よりは比重はあるとはいえ、比較的軽く耐久性に富んだ素材です。
また、厚さを抑えた羽根(スラット)は、重量的な軽さとともにブラインドを開閉した時の見た目にも軽快な印象を与えます。まさに物理的にも視覚的にも軽いウッドブラインドです。
操作は2タイプ、カラーは全7色
操作方法はギアタイプとギアワンタッチタイプの2種類。
どちらも1本の紐で昇降も角度調節も行い、操作が軽いので大きい窓でも容易に昇降できます。しかし、ギアタイプは下ろすのもゆっくりで、高さのある窓の場合は時間がかかるのが難点でした。
そんな時はギアワンタッチタイプがおすすめ。ギアワンタッチとは、コードを1度引くと、自動的に降りていく画期的な操作方法。例えば、頻繁に出入りのあるベランダの窓や、オフィスや店舗など複数台ある場合にはギアワンタッチが便利です。
桐は穏やかな木目が優しい印象。レッドシダーは一枚一枚の色にばらつきがあり、より天然木の質感を楽しめます。
カラーは桐が4色、レッドシダーが3色。羽根の幅サイズが違い、桐は50mmレッドシダーは45mmです。