工業製品の飾らない姿
実用主義を貫き、不要なデザインをなくしたこの姿。
裸電球を灯すため、なるべく目立たないようにと脇役に徹し、シンプルなデザインが多いソケット界において、小さくても渋い存在感を発揮する人気商品です。
ざっくりとしたリノベーション空間やオフィスにおすすめ。
なぜここまで無骨な形状に仕上がっているかといえば、この照明、元々住宅用の照明ではなく、工場や倉庫などで使われる施設用の照明として設計されたものなのです。
“パーツ” に徹する
では、商品をじっくり見ていきましょう。鋼板を塗装した本体、黒のパッキンとアルミ鋳物のシルバーキャップ。単純な構造をそのままに見せ、余計なことはしていません。
グレーは、昭和の匂いを感じさせる、ちょっとレトロな“ねずみ色”。ありそうでない、本当にTHE工業製品という印象。空間を引き締めるブラックと、白壁などに合わせやすいホワイトもラインナップしています。
事例写真に出てくる鋼管と呼ばれるメタルの配管は、リノベーション工事で配線を壁の中に隠ぺい出来ず露出になってしまう時に、あえて工場っぽく目立たせたもの。プラスティックの配線カバーと機能は同じです。内部に電線が通っています。
座の径は、露出配管で照明をつなぐ時に使われる一般的な露出ボックスとぴったり合うサイズ。配管を露出させた照明計画にぜひ使っていただきたいアイテムなのです。
おすすめの電球は?
トイレや廊下などの狭い空間、壁や天井に一灯単独で付けても良し。連灯使いでインパクトを出すも良し。
一般的なE26口径、100Wまでの電球は何でも使えるのですが、一灯使いの場合はバランスを考えると、直径大きめのボール型がおすすめ。フラットは、一般電球型など高さがある電球もバランスが取りやすいです。
実はこの「工業系レセップ」、製造元の事業撤退により一度販売終了になったシリーズ。販売を続けてもらえないかという声が多く寄せられ、復刻に至りました。復刻に込めた思いや道のりは、こちらのコラムからどうぞ。