窓がつくる家族のコミュニケーション
家族が集まる空間とプライベート空間のバランスをどうとるか。
間取りを考えるとき、多くの方が向き合い悩むことでしょう。家族とのコミュニケーションは増やしたいけれど、個室を無くしてしまえばいいということでもない。集中できるワークスペースや落ち着いた寝室は欲しいものです。
その両方の思いを叶えてくれるのが『木製室内窓』です。部屋の中が丸見えにならないくらいの程よいサイズ感で、個室の閉塞感を和らげ、隣の部屋の光を取り込んでくれます。開ければ風通しがよく、閉めれば音は閉ざしてくれる。これがなかなか重宝するのです。
仕事中うっすらと家族の声が聞こえたり、シルエットが視界に入る。子ども部屋の様子がなんとなくわかる。家族の気配が自然と伝われば、お互い安心感を感じます。
「壁についた窓」は、そんな家族同士の程よい距離感をつくってくれます。その関係性が自然なコミュニケーションを生むのだと思うのです。
仕切りたいけど開放感と光は欲しい
たとえばマンションのリノベーション。
マンションでは、窓がバルコニー側と玄関側にしかないことがよくあります。バルコニー側には広く開放的なリビングをつくりたくなるけれど、そうすると子ども部屋や寝室などの個室が窓際から離れてしまい、窓のない部屋になってしまう。
そんな時こそ、室内窓の出番です。リビング越しに外の光と風を個室に取り入れることができます。
憧れの玄関づくりにも
玄関側でも、同じような使い方ができます。
自転車や靴をたっぷり置けるような土間の広い玄関、憧れますよね。でもそうすると個室のために設けられていた窓が玄関のための窓になってしまって、個室から窓がなくなってしまうんです。
そんな時にもやっぱりこの室内窓です。玄関のアクセントにもなりますし、個室が外の廊下に隣り合わないことで落ち着く寝室をつくることができるといった副産物も。
それから、湿気が篭りがちな洗面脱衣室の換気窓にもおすすめです。無窓になりがちな水回りに空気の流れが生まれます。
目線が気になる?
とはいえ、部屋の中が見えてしまうのは困るという人もいますよね。そんな人のために、透明のフラットガラスだけでなく、模様が入ったガラスも選べるようにしました。明かりは通るけれども、視界はぼかすことができます。
窓の形状に合わせて梨地模様とチェッカーガラスとモールガラスを用意しました。
プライバシーと開放感のバランスをどう取るか、いろいろ楽しめます。
シンプルなデザイン
形状もいろいろ選べます。空間のアイコンにもなる田の字型の正方形と、日の字型の縦長、横長の3種類をご用意しました。
開き方にこだわりました
開き方は、窓の形状により異なりますが、「引き違いタイプ」「上げ下げタイプ」「押し出しタイプ」「はめ殺しタイプ」のバリエーションがあります。開け閉めで風や家族の気配を調整できます。
引き違いタイプは、金物を使わない昔ながらのシンプルなつくりかた。引き戸を開けている間もスペースを余分にとりませんし、窓の半分を大きく開けることができるので、ものの受け渡しも可能です。
上げ下げタイプも、引き違いタイプと同じく開けている時もスペースをとりません。バランサーが埋め込まれているので、好きな高さで止められます。
押し出しタイプは、押すだけで開いた窓が固定されるので、好きな角度に維持しておくことができます。その立体感が空間の良いアクセントに。
正方形は開き方にこだわりました。「780角 上部押し出しタイプ」は、田の字型の上半分だけ開く構造。全開できると窓が大きく飛び出て、反対側の部屋や廊下で邪魔になってしまうので、下半分は固定窓にしました。
「450角 押し出しタイプ」は窓のサイズが小さく、飛び出る面積も小さくなるため、全開できるようになっています。キッチンの袖壁などにおすすめです。
横長の形状の 「横長1連押し出し窓」や「横長2連押し出し窓」は、視線が通らない位置に設置するのがおすすめ。天井際や扉の上など、部屋の中は見られたくないけど、明かり取りや換気窓がほしいときに重宝します。
光だけを通して窓の開閉は必要ないという場合には「はめ殺しタイプ」を。
つくるのは老舗の建具屋さん。経験に裏打ちされた技術がしっかり詰まっています。壁に窓を付けて、文字通り風通しの良い住まいをつくってみてはいかがでしょうか。
開発パートナー:AIDAHO Inc.長沼和宏 澤田淳