白熱ボール電球

そう、例えるならシャボン玉のような電球。

クリアボールは、今にも宙に浮かびそうな軽い印象をつくる、透明なガラス球。「耐振電球」は内側（フィラメント）が特徴的でしたが、こちらは外側のガラス形状が魅力。まんまると膨らんだシルエットのおかげで、灯具の印象がフワリと優しくなります。

シンプルなソケットに合わせるとお互いが引き立つ相乗効果が期待できますし、フィラメントと距離がある形状を活かして、複数個まとめたシャンデリアをつくるのも得意な電球です。

白熱ボール電球は「クリアクリプトン」タイプを除いて綺麗な球体。

灯具に装着すると余計な部分が隠れてさらに丸みが強調されます。その愛らしい容姿は消灯時でも魅力を失いません。使わない時でもきちんと存在感がある……。頼れる電球なんです。

「クリアクリプトン」は、まんまると膨らんだ部分の付け根がきゅっとくびれており、ボールというよりしずく型をしています。

そんな白熱ボール電球の一番大きなサイズ、「クリアボール95」ですが、toolboxで根強い人気のペンダント照明「ソケットランプ」と「ソケットランプ METAL」は、開発者がこの電球に惚れ込んだことから誕生した灯具なのだそう。

ソケットと電球がひと続きのシルエットを描くデザインは、この電球があったからこそ生まれたプロダクトだったのです。

時折ソケットランプなどを購入されたお客様から、「交換電球はどこで買えるの？」というお問い合わせがあります。

調べてみると思っていた以上に白熱電球の世界は切実でした。大型の家電量販店ですら、径のサイズが90mmはあっても95mmがなかったり。ホワイトボール球はあっても、クリアがなかったり……。

大手メーカーが白熱電球の製造から手を引いてる昨今、交換電球探しでお困りの方が多いのが実情です。そんな背景もあってtoolboxでも白熱電球を販売することになりました。

扱うのは全17ラインナップ。

最大径95mmと大ぶりなボール球は太い吊り具の『手編みロープ照明』とのバランスが◎。

最大径70mmのサイズのボール球は、いろいろな照明器具に合わせやすく使いやすいサイズ。

最大径50mmと小ぶりで可愛らしいサイズのボール球は『レトロペンダントライト』などと合わせると愛らしい印象に。

「鎚目模様のシェードランプ」や「真鍮ソケットコード」の口金が小さい照明とも組み合わせられるように、E17タイプの電球もご用意しました。

また、クリアガラスタイプだけではなく、ホワイトガラスタイプも各サイズで取り揃えました。光源が直接目に入るような、眩しさを感じる場所などにはホワイトタイプがオススメ。設置場所にあわせてお選びください。

電球が届いたらぜひ手にとってボールの中を覗いてみてください。丸く膨らんだガラスのボリュームや、精巧に収められたパーツに美しさを感じていただけると思います。それもまた楽しみ方のひとつですね。