アメリカの牧場から
こちらの板材、アメリカの牧場の柵として50年以上ものあいだ風雪に耐えてきました。
大草原に浮かぶ小さな家が真っ先にイメージされますが、まさにあの感じに近からずも遠からず。やむなく撤去される事になってしまったその木の柵をそのまま入荷しております。
実際に使われていた厚さは1インチ(約25.4mm)程の材料なのですが、ちょっと内装には使いづらい厚さなので半分にスライスし、壁に貼りやすいよう約12mm程の厚さの板材にしました。
50年という味の染み込んだ古材の板が、内装に取り入れやすくなりました。
日焼けの表情
素材はパインなんですが流石にこれほどまで永きに渡り外部の環境にさらされると、当然初期のパインの色味とはかけ離れています。というよりここまでの風合いを醸し出すために、実に50年もかかったわけですからそれだけでも泣けてくるような物語を想像してしまいます。
その表情は雨風と日に当たり続け、日焼けの具合がまたなんとも言えない素敵なグレイッシュに仕上がっています。カントリーサイドのひなびた小屋感丸出しの質感は、そんじょそこらの新材では手に入れる事のできない表情です。
店舗にオフィスに住宅に
こんな板を壁に貼りたかった方、多くいらっしゃる事と思います。
かなり存在感のある壁になるので、やはりショップや飲食店、オフィス等の壁として大活躍するかと思います。もちろん住宅でのご利用もおすすめです。リビングやキッチン周りの壁、カウンターの腰壁など、サラッと何食わぬ顔で古材を取り入れてみるのも洒落てます。
ただ表面がササクレてますので、衣類を掛けたりする際にはご注意を。
古材ですので
解体された木の柵をそのまま入荷し、半分にスライスしただけでその他の加工は一切施していません。
古材はその表情が一枚一枚個性を持っているため、色味や汚れや傷、反りや開きや痩せ具合と言った「状態」は本当にまちまちで、これをコントロールすることはできません。従って、厚さや板の幅にも若干のバラツキがあります。
と言うより、一枚一枚に個性があるからこその愛すべき表情であり質感なので、それも含めてご理解いただける方にご利用いただければと思います。何も手を入れない素の表情こそが魅力の素材です。
スッカスカに乾いた状態での素材ですので、当然そのままお使いいただいても、オイルを塗ってしっとりさせるのもおすすめです。