バスタブを、あきらめない
秘湯の湯宿にあるような、石貼りの浴槽。きゅっと吸い付くような足触りや水に濡れて色づいた石の色が、目と素肌にやさしく、リラックスした時間を彩ってくれます。
そんな浴室に憧れて、自宅の浴室の壁や洗い場の床を、石で美しく仕上げてみたいと考える人は多いのではないでしょうか。そして一方で、浴室内はきちんと仕上げても、体全体に触れるバスタブはFRPとなっては少し寂しい……。と感じている人も、同じぐらいいらっしゃるのではないかと思います。
バスタブの中まで石を貼り切るって、簡単なようで実際には工期や漏水リスクなどといった壁が立ちはだかるのです。
そんな壁を前に、あきらめかけたあなたへ朗報です。工場生産された石貼りのバスタブがここに完成致しました。
工業製品+職人の手の可能性
これは、工業製品であるFRPに、職人の手で石を貼って仕上げた製品です。
矛盾する工程であるが故に誰もやらなかったことです。だけど工業製品が持つ安心感の上だからこそ、職人の手が際立つということもあるのです。工場において漏水検査を含めてワンストップで行うことで、品質を担保しています。
使用したのは濡れても滑りにくい十和田石です。半端の少ない大判のものを用い、斜めの部分までストイックに細い目地で割付けています。また、フットレストやヒノキの框が心憎く脇を固めてくれます。
実はテイストを選ばない
温泉宿のお風呂をイメージするのは当然の流れです。和のテイストを加速させることは間違いありません。しかし和テイストだけでなく、シンプルなタイルを貼った淡い色調の浴室にも、バスタブの色味がアクセントとなり溶け込んでいます。
鮮やかで上品な石の色味ならではだと思います。
お風呂好きの人へ。浴室のこだわり方にまたひとつ、選択肢ができました。石の浴槽、いかがでしょうか。
(担当:吉村)