ステンレスの無垢から削りだされた水栓
この水栓の最大の特徴。それは無垢のステンレスで出来ている事。
一般的な水栓は真鍮合金にクロムメッキが施されており、表面をステンレス風に仕上げることでステンレスかのような顔をしています。
が、この水栓は違います。無垢のステンレスから削りだした、いわばステンレスの塊なのです。
SUS316という聞き慣れないステンレス
ステンレスの中でも最も多く使用されているのは「SUS304」です。耐食性あり強度あり、かつ加工性にも優れている優秀なステンレスです。
この水栓は、その上をいく「SUS316」を使用した、精密鋳造法(特許)でできた製品です。この聞き慣れない「SUS316」というステンレスは「SUS304」より耐酸・耐食性に優れているのが特徴で、身近で使われている例としては、お好み焼きやさんで使用されているソース入れがあります。ソースは酸性が強いので、長時間の保存には耐酸性に優れた「SUS316」が使われるそうです。
難しい工法のことはよくわかりませんが、長く安全に使用してもらえる水栓だということは明白です。
なんで無垢からわざわざ?
それは、「よりクリーンな水を供給したい」というメーカーの思いがあります。先ほどもお伝えしましたが、水栓は一般的に真鍮合金でできています。
もちろん一般的な水栓も厚生労働省の「給水装置の構造材質の基準」に基づいて、水栓から有害な物質が検出されないと確認した上で出荷されているので安全です。
それでも「ステンレス100%の水栓でより安全に」という思いと、また製造過程にクロム処理やメッキ加工のような化学処理を施さず、化学廃棄物を一切出さないという環境への配慮があります。
深みのある水栓
タイプは全部で3種類。3種とも吐水が泡のようにシュワシュワと柔らかく、手触りがやさしいと同時にシンクからの水の跳ね返りを抑える役割も。吐水をシャワーに変換できるものやホース引き出しができるものもあります。
また、通常キッチン水栓はシンクに対して真ん中に付けるものですが、ネック部分がキッチン天板との設置部分を起点に360度回転可能するので、天板に対して取り付け場所がシンクの中央でもサイドでも自由に設定できます。
個人的にはアイランドキッチンにどっしりと設置して、キッチンの主役を張ってほしいですね。
色々書きましたが、なんといっても無垢の重厚感が圧倒的です。
表面の化粧だけでは出せない、深みのある水栓。長く愛用できること間違いなしです。
(担当:チョウソカベ)