廃材から生まれる家具
この家具たちはかつて、東南アジアの島々で熱く漂う風を感じながら、違うかたちで活躍していました。
それぞれの道を歩み、ひとつ目の役割を全うした廃材たち。それらは家具として生まれ変わり、新たな役割を担います。
廃材から生まれる家具。それがこの家具のコンセプトです。
また、材料の調達から加工、組立までを現地で行ってから船で運ばれてきます。全て現地の職人さんの手によってつくられているのです。
環境保全はもちろんのこと、そうした国境を越えた人の繋がりも生み出しているのも特徴です。
遠く離れたインド洋の島々で使われてきた素材と、そこで生活するたくさんの人たちが関わることによりできた、長い歴史と人の温もりを感じることのできる家具なんです。
以前の記憶を残しつつ、新たな役割を
以前は、インド洋に浮かぶカヌーとして、また線路の枕木として、あるいはそこに住む人々の家の壁として使われてきた素材たち。
それぞれ独特のペンキ跡などが残り、以前の記憶を感じることができます。それらを活かしつつ、家具として使用できるよう、自然素材のセラックという塗料でコーティング処理されています。
もちろん同じ物は二つとなく、それぞれ異なる表情。
歴史の深みが刻み込まれたこの質感は、人為的には決して得ることのできない代物です。廃材利用というと経済的・環境保全的な意味合いだけで捉えられがちですが、それだけでなく、歴史や人の温もりを伝える希少性の高い材料を生み出すということなんです。
素材2種×家具3種
この家具の素材は、以前の用途の違いによる、kano・sleeper・oldieの3種類からお選びいただけ、家具としては、テーブル・チェア・スツールのこちらも3種類からお選びいただけます。(チェア sleeperは、材料入手困難となったため販売を終了しました。テーブル150/180も在庫がなくなり次第、販売終了となります。)
kano(カノ):インド洋で長い間カヌーなどの舟として使われていた丈夫な木材を厳選して使用しています。所々に残されたキズやハゲが特徴です。エメラルドグリーン、ホワイト、ナチュラルの3色があります。(チェアはナチュラルの1色のみとなります。)
sleeper(スリーパー):sleeperとは、線路の枕木のこと。150年以上線路として使われていたとても堅牢なアイアンウッドを使用しています。木の所々に空いた杭の穴やクラックが特徴です。
oldie(オールディ):oldieとは、old=古い ie=イエのことで、ジャワ島などで30年以上昔から民家として使われていた趣のあるチーク材を使用しています。長い年月を経てきた味わいと少し残った白いペンキが特徴で、ナチュラルな風合いです。
アジアの家具というと、少しクセのある形状が思い浮かぶかもしれません。でもこの家具のデザインはとてもミニマル。だからどんな空間にもよく合います。
スッキリとしたシンプルな空間にはアクセントとして象徴的に。またレトロな空間や家具にはとてもよくなじみます。
是非あなたの空間で新たなスタートを切らせてあげてください。
(担当:大橋)