い草をRE-DISIGN
広いリビングの一角にあるとうれしい置き畳シリーズ第3弾。
これまで縁なしシャープな『和紙の置き畳』、本物のい草+布縁がかわいい『布縁の置き畳』をご紹介してきましたが、今回は天然い草×縁なしカラフル×異なるサイズを組み合わせられるという商品「TATAMO!」のご紹介です。
い草のよさ、機能性については、「布縁の置き畳」の時に熱く語ってありますので、そちらをご参照ください。
補足をすると、畳に含まれている空気の層は熱を伝えにくい性質があり、暑さを和らげ、寒さを防ぎます。また湿度の高い日には湿気を吸い取り、乾燥した日にはその水分を放出し空気中の湿度を調整する吸放湿性を持っています。
こうした分析は近代になって分かったことでしょうが、古くは平安時代から、本当に日本の気候にあうものとして存在してきたのですね。
実はあまり知られていませんが、日本の市場に流通する畳表は90%以上が中国からの輸入品。
国産い草のほとんどは熊本・八代地方の農家の手によるものですが、この地域でも近年になり農家数が毎年10%減少し深刻な問題になっています。
こちらの商品は、これまで一般的な畳の製作に使えなかった90cm以下の短い八代の国産い草を活用。厳しい状況でい草生産に奮闘している農家の現状に何か少しでも力になれればと願ったデザイナーの思いとアイデアから生まれた畳なのです。
どんな組み合わせにしましょうか?
この畳は、約1畳分と約1.5畳分が3種類のサイズ(60cm×60cm、60cm×30cm、30cm×30cm)のパネルで構成されています。
裏面は、滑り止めシート貼りになっていますので、工具なども必要なく、ご自分でお部屋に合わせた自由なレイアウトが可能です。単色、ミックスなど組み合わせパターンあり。単色でも、サイズ違いのパネルの形がアクセントになります。
カラーバージョンは、染色しているため、天然のい草の香りはなくなってしまいますので、ご了承ください。
簡単に並べ替えできるので、たくさんの友達がきた時は一人一枚座布団代わりにしたり、細長くしてヨガマットにと、変化自在。最大60cmなので使わない時もコンパクトに収納できます。
古くから受け継がれてきた自然素材。その良さを享受しながら現代にあったカタチで生活に楽しく取り込んでいきましょう。