気軽に取り入れる木のしつらえ
木目が主張しすぎず、空間に柔らかなニュアンスを与えてくれる木の扉。扉の向こうを隔てるというよりは、向こう側へあたたかく迎えいれてくれるような気配が感じられるのが、木の扉の良さではないでしょうか。
建具は視界に入る面積が大きいため、フローリング同様、部屋の印象に大きな影響を及ぼすアイテムの一つ。
特に、周りに何もない壁の中にぽつんと設置される扉は、よりその存在感が目立ちます。建具は予算の関係もあり、リビングドアだけにこだわりが向けられがちですが、家の中すべての扉に、ぬくもりを感じられる木の扉を選ぶことができたら。そんな思いから生まれた木製のユニットドアです。
緊張感のない、気軽につきあえるような佇まい。リビングから、個室、トイレ、収納と、あらゆるシーンを想定してバリエーションをご用意しました。
昭和の時代から愛される佇まい
扉の面材は、どこか懐かしい雰囲気を持つラワン合板と、淡い木目で柔らかな印象を与えるシナ合板の2種類をご用意。
ラワンの扉といえば思い浮かぶ、昭和を代表する建築家、吉村順三さんの手掛けた住宅を始め、借家から一般住宅まで多く使われ、一時代を築きました。
ラワンの扉は、板ごとに個体差が激しいラワンの色味を合わせるため、ワトコオイルで調色して、色味のトーンを揃えています。
一方、現代の建築家が手掛ける住宅の建具としてよく見かけるシナの扉。あっさり主張の少ない木目は、白を基調としたすっきりした佇まいの空間と好相性。こちらは、そのままの色味を活かすクリアオイル塗装仕上げを施してのご提供。
ラワンやシナの扉の良さは主張しすぎず、ほどよい按配で手仕事のぬくもりを感じさせてくれるところ。塗装や左官の壁と馴染みがよく、コンクリートや鉄の素材とも好相性です。
導入しやすい、造作建具と工業製品の間のような存在
これまで木の扉を使いたいと思うと、現場に合わせて作ってもらうしか手段がありませんでしたが、出来上るまでの工程がなかなか複雑。
大工さんが壁に取り付ける建具枠を造り、そのサイズに合わせて建具屋さんが扉を造作。金物の掘り込み加工を行い、現地にて、金物の取り付け、調整。最後に塗装屋さんが塗装をして仕上げ。と、3工種の職人さんの手が必要になるのです。
個室以外にクローゼットなども合わせると、家の中の扉の数はたくさん。これをなんとか、合理的に取り入れやすくしたい。そうして、住宅業界には「ユニットドア」と呼ばれる、枠、扉、金物がセットになったものが普及しました。
この『木製ユニットドア』は、枠、金物がセットで、木の扉の面材も仕上がった状態でのお届け。施工の合理化を計りながら、イメージしたぬくもりのある木のドアを導入しやすい商品となっています。
一軒分、部屋ごとバリエーションをご用意
毎日帰宅して目にする、玄関から家の奥へと扉が連なる風景。廊下の景色というのは、案外、その家の印象につながるもの。雰囲気のいい木の建具で家全体が揃えられていたら、そこは移動空間としても気持ちがよいスペースになるのではないでしょうか。
家の中すべての扉をトーンの揃った扉で合わせられるようバリエーションをご用意しました。
リビングへの高揚感を高める「ガラスドア」、寝室、子供部屋向けの「開きドア」、狭い面積を有効に使える「引き戸」の3タイプ。トイレや脱衣所のドアにあると便利な「表示錠」と「明りとり」の小窓がセットになったオプションも。
リノベーションで、既存の枠に合わせた希望寸法で扉だけを作りたい。という方は、サイズオーダーで扉だけを購入できる『オーダーフラッシュドア』をご注文ください。
空間を隔てると同時に繋ぐアイテムでもあるドア。家の中をあたたかみを持って繋いでくれます。
関連動画
YouTubeライブでもこの商品について紹介しています。