道具としてのキッチン
調理を楽しめてガシガシ使えること、メンテナンスがしやすく長く付き合えること。自分にとって使い勝手の良いものを突き詰めて考えていくと、プロ用の道具に辿り着くことがあります。
ふっくら仕上がる銅製の卵焼き器、薬味のためのおろし金。一つの目的のためだけに進化した姿に、どこか美しさも感じてしまうほど。
キッチン本体もまた然り。
最近では、流しやコンロ台、調理台が一体になったシステムキッチンが主流ですが、この『業務用キッチン』はそれぞれが独立したユニットで構成されています。
客席から素敵な厨房が見えるフレンチから町中華まで、プロの現場では当然のように、このキッチンが使われています。ただプロの仕事を支えることに特化した調理器具。飾り気なんて必要なし。余計なものを削ぎ落とした潔さとタフさが魅力です。
大きな魚を捌いたり、力を入れて混ぜたり、こねたり。熱い鍋もそのまま受け止めてくれる。ガシガシ使った一日の終わりに、後片付けと共にピカピカに磨き上げる。
そんな付き合い方ができるキッチンです。
使い勝手も、見た目も自分好みの厨房に
料理の作法や持っている道具、嗜好や癖など、使い手の数だけキッチンに求めるものは違うはず。キッチンに自分のやり方を合わせるのではなく、自分がほしい使い勝手を追求できるラインナップを揃えました。
高さのある鍋も洗える深型のシンクは「一槽」の他、「二槽」タイプも。食材用・お皿用と洗う場所を分けたり、ワインを冷やす、お花の水切りになど、もう一つの水場として便利です。
調理台は下部がオープンで大きなボウルや調理家電なども置ける「スノコ板」、細々としたものを手元にまとめてしまえる「引き出し」、扉付きでホコリを避けてスッキリ見せられる「引き戸」と「引き出し&引き戸」から選べます。
また、シンクとコンロをL型に配置ができる「コーナー台」、ワゴン兼作業台として使える、キャスターがついた「移動台」もご用意しました。
“業務用”と聞くと、無機質でリビングから浮いてしまうと思われるかもしれませんが、好きなものをコラージュしていくような感覚で取り入れてみるとしっくりくると思います。
例えば、元々あるシステムキッチンに調理台を合わせてカウンターのように使ったり、木や石など異素材を天板に敷いて、大胆に取り入れてみたり。ちぐはぐなくらいが、ちょうど良い。
アンティークのカップボードや水屋箪笥など古家具と合わせれば、よく使い込まれた台所のような雰囲気にも。
ステンレスの無機質なイメージで揃えたい、住宅のスケール感にあったスッキリさがほしいという方は、『ステンレスフレームキッチン』をご検討ください。
家庭で使えるようにチューニング
同じキッチンと言っても、あくまで厨房機器。プロ向けの道具をそのまま家庭用として使うには、ちょっとハードルが高く感じてしまうのも事実です。
例えば、シンクや調理台の高さ。プロの厨房では、奥行きのある調理台で盛り付けをしたり、大きな鍋を置いて作業するため、標準高さが800mmと少し低めに設定されていることがほとんど。今回は、一般的な家庭用キッチンと合わせた高さ850mmでお届けできるようにしています。
幅や奥行きも、家庭のキッチンに導入しやすいサイズをセレクトしました。調理台「スノコ板」、「移動台」は、幅のサイズオーダーが可能なので、リフォームなど、キッチン幅が決まっている場合にも調整ができます。
また、コンロ台は、開口付きで、ビルトインできる仕様に。従来は、置き型のテーブルコンロか高価な業務用コンロから選ぶしかなかったのですが、機器の選択肢が広がりました。
「業務用キッチン」は完成品として届くので、現場での組み立ては不要です。床の不陸(ふろく)や歪みはアジャスターで調整してお使いください。
「次は何をつくろうか?」と料理をする時間を豊かにしてくれる。そんな愛用の道具の一つにキッチンを加えてみませんか?
- 一部、異なる仕様の写真が混ざっています。詳しくは、商品ページよりご確認ください。
- ラインナップ以外の大きいサイズをご希望の方は、お問い合わせください。
- バックガードの水栓穴加工は現場施工となります。また、バックガードの高さ変更は承っておりません。